てつどうきどうせいびほうしこうれい
鉄道軌道整備法施行令
昭和33年政令第256号
内閣は、地方鉄道軌道整備法(昭和28年法律第169号)の規定に基き、地方鉄道軌道整備法施行令(昭和28年政令第389号)の全部を改正するこの政令を制定する。
(災害復旧事業)
第1条 鉄道軌道整備法(以下「法」という。)第8条第4項又は第5項の規定によりその経費を補助することができる災害復旧事業は、災害を受けた鉄道の施設を原形に復旧すること(原形に復旧することが不可能な場合において当該施設の従前の効用を復旧するための施設をすることを含む。)を目的とする事業及び災害を受けた鉄道の施設を原形に復旧することが著しく困難又は不適当な場合においてこれに代わるべき必要な施設をすることを目的とする事業であって、次に掲げるもの以外のものとする。
一 工事に要する費用に比してその効果が著しく小さいもの
二 維持工事とみるべきもの
三 設計の不備又は工事施行の粗漏によって生じたものと認められる災害に係るもの
四 維持管理の方法が適当でなかったことによって生じたものと認められる災害に係るもの
2 前項の鉄道の施設の範囲は、次のとおりとする。
一 次に掲げる線路施設
イ 軌道(線路舗装を含む。)
ロ 路盤
ハ 線路切取
ニ 線路築堤
ホ 土留擁壁
ヘ 橋
ト 伏せ樋
チ 排水溝
リ トンネル
ヌ 防砂設備
ル 防雪設備
ヲ 防波設備
二 次に掲げる停車場施設
イ 転車台
ロ 遷車台
ハ 給水設備
ニ 給油設備
ホ 給炭設備
ヘ 乗降場
ト 貨物積卸場
三 次に掲げる運転保安施設
イ 信号扱所建物
ロ 閉塞装置
ハ 信号装置
ニ 連動装置
ホ 転轍装置
ヘ 踏切保安装置
四 次に掲げる電気施設
イ 送電線路
ロ 饋電線路
ハ 電車線路
ニ 配電線路
ホ 変電設備(変電所建物を含む。)
五 通信施設
六 鉄道車両
(災害復旧事業費の補助)
第2条 法第8条第4項又は第5項の規定による補助は、災害復旧事業に係る工事のため直接必要な本工事費及び附帯工事費についてするものとし、その補助率は、4分の1(災害を受けた鉄道の存する地域の交通手段の状況、当該鉄道に係る鉄道事業の事業構造の変更による経営の改善の見通しその他の事情を勘案して特に必要があると国土交通大臣が認める場合は、3分の1)以内において国土交通大臣が財務大臣と協議して定める率とする。
2 前項の本工事費及び附帯工事費には、購入その他これに準ずる方法のみによって災害復旧事業を行う場合における購入費その他これに準ずる費用、応急工事が復旧工事の一部となる場合における当該応急工事に要した費用及び復旧工事に必要な仮設工事に要する費用を含むものとする。
3 法第8条第5項第3号の政令で定める数は、1とする。
(法第13条の割合)
第3条 法第13条の割合は、年1割とする。
(法第15条の割合)
第4条 法第15条の割合は、年1割5分とする。
(法第15条の2の割合)
第5条 法第15条の2の割合は、資本金の総額に対し年5分とする。
附則
(施行期日)
1 この政令は、公布の日から施行する。
(国の貸付金の償還期間等)
2 法附則第4項の政令で定める期間は、5年(2年の据置期間を含む。)とする。
3 前項の期間は、日本電信電話株式会社の株式の売払収入の活用による社会資本の整備の促進に関する特別措置法(昭和62年法律第86号)第5条第1項の規定により読み替えて準用される補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律(昭和30年法律第179号)第6条第1項の規定による貸付けの決定(以下「貸付決定」という。)ごとに、当該貸付決定に係る法附則第3項の規定による国の貸付金(以下「国の貸付金」という。)の交付を完了した日(その日が当該貸付決定があった日の属する年度の末日の前日以後の日である場合には、当該年度の末日の前々日)の翌日から起算する。
4 国の貸付金の償還は、均等年賦償還の方法によるものとする。
5 国は、国の財政状況を勘案し、相当と認めるときは、国の貸付金の全部又は一部について、前3項の規定により定められた償還期限を繰り上げて償還させることができる。
6 法附則第7項の政令で定める場合は、前項の規定により償還期限を繰り上げて償還を行った場合とする。
附則 (昭和62年3月20日政令第54号) 抄
(施行期日)
第1条 この政令は、昭和62年4月1日から施行する。
附則 (平成3年5月15日政令第163号)
1 この政令は、公布の日から施行する。
2 改正後の第2条第1項の規定は、鉄道事業者が平成2年4月1日以後受けた災害についてこの政令の施行の日の前日までに施行した災害復旧事業についても、適用する。
附則 (平成12年6月7日政令第312号) 抄
(施行期日)
1 この政令は、内閣法の一部を改正する法律(平成11年法律第88号)の施行の日(平成13年1月6日)から施行する。
附則 (平成14年2月8日政令第27号) 抄
(施行期日)
第1条 この政令は、公布の日から施行する。
附則 (平成18年4月26日政令第181号) 抄
(施行期日)
第1条 この政令は、会社法の施行の日(平成18年5月1日)から施行する。
附則 (平成30年7月27日政令第228号)
1 この政令は、鉄道軌道整備法の一部を改正する法律(平成30年法律第63号)の施行の日(平成30年8月1日)から施行する。
2 改正後の鉄道軌道整備法施行令第2条第1項の規定は、鉄道事業者が平成28年4月1日からこの政令の施行の日の前日までの間に施行を開始した災害復旧事業についても、適用する。
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