しかぎこうしがっこうようせいしょしていきそく
歯科技工士学校養成所指定規則
昭和31年厚生省令第3号
歯科技工法(昭和30年法律第168号)第16条の規定に基き、歯科技工士養成所指定規則を次のように定める。
(この省令の趣旨)
第1条 歯科技工士法(昭和30年法律第168号)第14条第1号又は第2号の規定に基づく歯科技工士学校又は歯科技工士養成所(以下「学校養成所」という。)の指定に関しては、歯科技工士法施行令(昭和30年政令第228号。以下「令」という。)に定めるもののほか、この省令の定めるところによる。
2 前項の歯科技工士学校とは、学校教育法(昭和22年法律第26号)第1条に規定する学校及びこれに付設される同法第124条に規定する専修学校又は同法第134条第1項に規定する各種学校をいう。
(指定基準)
第2条 令第9条第1項の主務省令で定める基準は、次のとおりとする。
一 入学又は入所資格は、学校教育法第90条第1項に掲げるもの(歯科技工士法第14条第1号に規定する文部科学大臣の指定を受けようとする学校が大学である場合において、当該大学が学校教育法第90条第2項の規定により同項に規定する者を当該大学に入学させる場合を含む。)であること。
二 修業年限は、2年以上であること。
三 教育の内容は、別表に定めるもの以上であること。
四 別表に掲げる各教育内容を教授するために適当な数の教員を有し、かつ、そのうち3人以上は歯科医師又は歯科技工士である専任教員であること。
五 学生又は生徒の定員は、1学級10人以上35人以内であること。
六 同時に授業を行う学級の数を下らない数の専用の普通教室を有すること。
七 基礎実習室、歯科技工実習室及び歯科理工学検査室を有すること。
八 教育上必要な機械器具、標本、模型及び図書を有すること。
九 管理及び維持経営の方法が確実であること。
(指定に関する報告事項)
第2条の2 令第9条第2項の主務省令で定める事項は、次に掲げる事項(国の設置する歯科技工士養成所にあっては、第1号に掲げる事項を除く。)とする。
一 設置者の氏名及び住所(法人にあっては、名称及び主たる事務所の所在地)
二 名称
三 位置
四 指定をした年月日及び設置年月日(設置されていない場合にあっては、設置予定年月日)
五 学則(修業年限及び生徒の定員に関する事項に限る。)
六 長の氏名
(指定の申請書の記載事項等)
第3条 令第10条の申請書には、次に掲げる事項(地方公共団体(地方独立行政法人法(平成15年法律第118号)第68条第1項に規定する公立大学法人を含む。)の設置する学校養成所にあっては、第9号に掲げる事項を除く。)を記載しなければならない。
一 設置者の氏名及び住所(法人にあっては、名称及び主たる事務所の所在地)
二 名称
三 位置
四 設置年月日
五 学則
六 長の氏名
七 教員の氏名及び担当科目並びに専任又は兼任の別
八 校舎の各室の用途及び面積
九 収支予算及び向こう2年間の財政計画
2 令第17条の規定により読み替えて適用する令第10条の書面には、前項第2号から第8号までに掲げる事項を記載しなければならない。
3 第1項の申請書又は前項の書面には、次に掲げる書類を添えなければならない。
一 長及び教員の履歴書
二 校舎の配置図及び平面図
三 教授用及び実習用の機械器具、標本、模型及び図書の目録
(変更の承認又は届出を要する事項)
第4条 令第11条第1項(令第17条の規定により読み替えて適用する場合を含む。)の主務省令で定める事項は、前条第1項第5号に掲げる事項(修業年限、教育課程及び学生又は生徒の定員に関する事項に限る。)又は同項第8号に掲げる事項とする。
2 令第11条第2項(令第17条の規定により読み替えて適用する場合を含む。)の主務省令で定める事項は、前条第1項第1号から第3号までに掲げる事項又は同項第5号に掲げる事項(修業年限、教育課程及び学生又は生徒の定員に関する事項を除く。)とする。
(変更の承認又は届出に関する報告)
第4条の2 令第11条第3項(令第17条の規定により読み替えて適用する場合を含む。)の規定による報告は、毎年5月31日までに、次に掲げる事項について、それぞれ当該各号に掲げる期間に係るものを取りまとめて、厚生労働大臣に報告するものとする。
一 変更の承認に係る事項(第3条第1項第8号に掲げる事項を除く。) 当該年の前年の4月1日から当該年の3月31日までの期間
二 変更の届出又は通知に係る事項 当該年の前年の5月1日から当該年の4月30日までの期間
(報告を要する事項)
第5条 令第12条第1項(令第17条の規定により読み替えて適用する場合を含む。)の主務省令で定める事項は、次のとおりとする。
一 当該学年度の学年別の学生又は生徒の数
二 前学年度の卒業者数
三 前学年度における教育実施状況の概要
四 前学年度における経営の状況及び収支決算
2 令第12条第2項(令第17条の規定により読み替えて適用する場合を含む。)の主務省令で定める事項は、前項第3号及び第4号に掲げる事項とする。
(指定の取消しに関する報告事項)
第5条の2 令第15条第2項の主務省令で定める事項は、次に掲げる事項(国の設置する歯科技工士養成所にあっては、第1号に掲げる事項を除く。)とする。
一 設置者の氏名及び住所(法人にあっては、名称及び主たる事務所の所在地)
二 名称
三 位置
四 指定を取り消した年月日
五 指定を取り消した理由
(指定取消しの申請書等の記載事項)
第6条 令第16条の申請書又は令第17条の規定により読み替えて適用する令第16条の書面には、次に掲げる事項を記載しなければならない。
一 指定の取消しを受けようとする理由
二 指定の取消しを受けようとする予定期日
三 在学中の学生又は生徒があるときは、その措置
附則
1 この省令は、公布の日から施行する。
2 第2条第1号の規定にかかわらず、学校養成所においては、次の各号に掲げる者を入学又は入所させることができる。
一 旧中等学校令(昭和18年勅令第36号)による中等学校を卒業した者
二 旧師範教育令(昭和18年勅令第109号)による師範学校予科を修了した者
三 旧師範教育令による附属中学校又は附属高等女学校を卒業した者
四 旧師範教育令による改正前の同令(明治30年勅令第346号)による師範学校本科第1部の第3学年を修了した者
五 昭和18年文部省令第63号(内地以外の地域における学校の生徒、児童、卒業者等の他の学校へ入学及転学に関する規程)第2条又は第5条の規定により中等学校を卒業した者又は第1号に掲げる者と同一の取扱いを受ける者
六 旧専門学校令(明治36年勅令第61号)に基づく旧専門学校入学者検定規程(大正13年文部省令第22号)による試験検定に合格した者及び同検定規程第11条第2項の規定により文部大臣において専門学校入学に関し中学校又は高等女学校卒業者と同等以上の学力を有するものと指定した者
七 旧実業学校卒業程度検定規程(大正14年文部省令第30号)による検定に合格した者
八 旧高等試験令(昭和4年勅令第15号)第7条の規定による試験に合格した者
九 教育職員免許法施行法(昭和24年法律第148号)第1条第1項の表の第2号、第3号、第6号又は第9号の上欄に掲げる教員免許状を有する者
十 前各号に掲げる者のほか、主務大臣において学校養成所の入学又は入所に関し中等学校の卒業者と同等以上の学力を有すると認定した者
附則 (昭和41年5月20日厚生省令第15号) 抄
1 この省令は、公布の日から施行する。
附則 (昭和42年10月7日厚生省令第45号)
この省令は、公布の日から施行する。
附則 (昭和44年7月1日厚生省令第17号) 抄
1 この省令は、公布の日から施行する。ただし、第7条及び第8条の規定並びに第10条中採血及び供血あっせん業取締法施行規則の様式を改める改正規定は、昭和44年9月1日から、第9条中歯科技工士養成所指定規則第5条の改正規定は、昭和45年1月1日から施行する。
附則 (昭和49年12月5日厚生省令第45号) 抄
1 この省令は、公布の日から施行する。
3 この省令の施行の際養成所において現に歯科技工士として必要な知識及び技能を修習中の者に係る教育の内容については、この省令による改正後の歯科技工士養成所指定規則別表の規定にかかわらず、なお従前の例によることができる。
附則 (昭和53年8月1日厚生省令第48号)
この省令は、公布の日から施行する。
附則 (平成4年12月10日厚生省令第68号)
1 この省令は、平成6年4月1日から施行する。ただし、歯科技工士学校(以下「学校」という。)又は歯科技工士養成所(以下「養成所」という。)のうち修業年限が2年であるものについては、この省令による改正後の歯科技工士養成所指定規則(以下「新規則」という。)第3条第5号及び別表の規定は、平成7年4月1日から適用する。
2 この省令の適用の際現に指定又は承認を受けている学校又は養成所において歯科技工士として必要な知識及び技能を修習中の者に係る学級における学生又は生徒の定員については、新規則第3条第5号の規定にかかわらず、なお従前の例によることができる。
3 この省令の適用の際現に指定又は承認を受けている学校又は養成所において歯科技工士として必要な知識及び技能を修習中の者に係る教育の内容については、新規則別表の規定にかかわらず、なお従前の例によることができる。
附則 (平成6年4月1日文部省・厚生省令第2号) 抄
(施行期日)
1 この省令は、平成6年4月3日から施行する。
(経過措置)
2 この省令の施行の際現に厚生大臣の指定を受けている歯科技工士養成所について、文部大臣の歯科技工士学校の指定を受けようとする者は、平成7年3月31日までは、この省令による改正後の歯科技工士学校養成所指定規則第2条第1項の規定にかかわらず、次に掲げる事項を記載した申請書を文部大臣に提出するものとする。
一 設置者の氏名及び住所(法人にあっては、名称及び主たる事務所の所在地)
二 名称
三 位置
四 設置年月日
五 学則
六 長の氏名
七 厚生大臣の指定した歯科技工士養成所であることを証する書類
附則 (平成12年3月29日文部省・厚生省令第2号) 抄
(施行期日)
1 この省令は、平成12年4月1日から施行する。
附則 (平成13年11月27日文部科学省令第80号) 抄
(施行期日)
第1条 この省令は、平成14年4月1日から施行する。
附則 (平成15年3月31日文部科学省・厚生労働省令第2号)
(施行期日)
1 この省令は、平成15年4月1日から施行する。
(経過措置)
2 この省令の施行前に、歯科技工士法(昭和30年法律第168号)第14条第1号又は第2号の指定を受けた学校又は養成所が具備すべき要件については、この省令による改正後の歯科技工士学校養成所指定規則第2条第5号の規定にかかわらず、平成16年3月31日までの間は、なお従前の例による。
附則 (平成16年3月31日文部科学省・厚生労働省令第4号)
この省令は、平成16年4月1日から施行する。
附則 (平成19年12月25日文部科学省・厚生労働省令第2号)
この省令は、学校教育法等の一部を改正する法律の施行の日(平成19年12月26日)から施行する。
附則 (平成27年3月31日文部科学省・厚生労働省令第2号)
(施行期日)
1 この省令は、平成27年4月1日から施行する。
(経過措置)
2 この省令の施行の日(以下この項において「施行日」という。)前にこの省令による改正前のそれぞれの省令の規定によりされた指定等の処分その他の行為(以下この項において「処分等の行為」という。)又はこの省令の施行の際現にこの省令による改正前のそれぞれの省令の規定によりされている指定等の申請その他の行為(以下この項において「申請等の行為」という。)で、施行日においてこれらの行為に係る行政事務を行うべき者が異なることとなるものは、施行日以後におけるこの省令による改正後のそれぞれの省令の適用については、この省令による改正後のそれぞれの省令の相当規定によりされた処分等の行為又は申請等の行為とみなす。
3 この省令の施行前にこの省令による改正前のそれぞれの省令の規定により国に対して届出その他の手続をしなければならない事項で、この省令の施行の日前にその手続がされていないものについては、これを、この省令による改正後のそれぞれの省令の相当規定により地方公共団体の相当の機関に対して届出その他の手続をしなければならない事項についてその手続がされていないものとみなして、この省令による改正後のそれぞれの省令の規定を適用する。
附則 (平成29年11月10日文部科学省・厚生労働省令第4号)
(施行期日)
1 この省令は、平成30年4月1日から施行する。
(経過措置)
2 この省令の施行の際現に歯科技工士法(昭和30年法律第168号)第14条第1号又は第2号の指定を受けている歯科技工士学校又は歯科技工士養成所において歯科技工士として必要な知識及び技能を修習中の者に係る教育の内容その他の事項については、この省令による改正後の歯科技工士学校養成所指定規則第2条第3号及び第4号並びに別表の規定にかかわらず、なお従前の例によることができる。
別表(第2条関係)
教育内容 | 単位数 | |||
基礎分野 | ||||
科学的思考の基盤 | 5 | |||
人間と生活 | ||||
専門基礎分野 | 歯科技工と歯科医療 | 3 | ||
歯・口腔の構造と機能 | 7 | |||
歯科材料・歯科技工機器と加工技術 | 7 | |||
専門分野 | 有床義歯技工学 | 12 | ||
歯冠修復技工学 | 13 | |||
矯正歯科技工学 | 2 | |||
小児歯科技工学 | 2 | |||
歯科技工実習 | 11 | |||
合計 | 62 |
備考 |
一 単位の計算方法は、大学設置基準(昭和31年文部省令第28号)第21条第2項の規定の例による。2 歯・口腔の構造と機能、歯科材料・歯科技工機器と加工技術、有床義歯技工学、歯冠修復技工学、矯正歯科技工学及び小児歯科技工学の教育については、基礎実習教育を含む。3 歯科技工実習は、少なくとも、学生又は生徒10人に対し1人の割合の歯科医師又は歯科技工士によって教育するものとする。
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