とちくじょうほうしこうきそく
と畜場法施行規則
昭和28年厚生省令第44号
と畜場法(昭和28年法律第114号)第3条第2項及び第3項、第9条第1項第1号並びにと畜場法施行令(昭和28年政令第216号)第4条、第5条及び第6条の規定に基き、並びに同法を実施するため、と畜場法施行規則を次のように定める。
(と畜場設置の申請書の記載事項)
第1条 と畜場法(昭和28年法律第114号。以下「法」という。)第4条第2項の規定により申請書に記載すべき事項は、同条同項に規定する事項のほか、次のとおりとする。
一 申請者の住所、氏名及び生年月日(法人にあっては、その名称、主たる事務所の所在地、代表者の氏名及び定款又は寄附行為の写)
二 と畜場の名称及び所在地
三 一般と畜場、簡易と畜場の区別
四 処理する獣畜の種類及びその1日当りの頭数
五 当該と畜場において食肉の取引を行おうとする場合は、その概要
2 前項の申請書には、当該と畜場の管理及び業務運営の概要を記載した業務規定又はこれに準ずる事項を記載した書類を添附しなければならない。
(と畜場の変更についての届出事項)
第2条 法第4条第3項の規定により届け出るべき事項は、同条同項に規定する事項のほか、前条第1項各号(第3号を除く。)に掲げる事項及び同条第2項の添附書類に記載した事項のうち主な事項とする。
(と畜場の衛生管理)
第3条 法第6条の厚生労働省令で定める基準は、次のとおりとする。
一 清掃を適切に行い、衛生上支障のないように管理すること。
二 整理整とんを行い、不必要な物品等を置かないこと。
三 床、内壁、天井、窓又は扉等に破損又は故障等があるときは、速やかに補修又は修理を行うこと。
四 汚臭及び過度の湿気を除くよう十分に換気すること。
五 採光又は照明装置により必要な照度を確保すること。
六 換気設備を設置している場合は、当該設備の維持管理を適切に行うこと。
七 給水設備等の衛生管理は、次に掲げるところにより行うこと。
イ 水道法(昭和32年法律第177号)に規定する水道事業及び専用水道により供給される水以外の水を使用する場合は、1年に1回以上(災害等により水源等が汚染され、水質が変化したおそれがある場合は、その都度)水質検査を行い、その結果を証する書類を検査の日から1年間保存すること。また、その結果、飲用不適となったときは、直ちに都道府県知事(保健所を設置する市にあっては、市長。以下同じ。)の指示を受け、適切な措置を講じること。
ロ 消毒装置又は浄水装置を設置している場合は、当該装置が正常に作動していることを毎日確認すること。この場合において、確認した日、確認の結果、確認した者その他必要な記録を確認の日から1年間保存すること。
ハ 貯水槽を使用する場合は、定期的に点検及び清掃を行うこと。
八 冷蔵設備を設置している場合は、枝肉(獣畜をとさつした後、頭部、前後肢及び尾を切断し、第7条第6号、第7号及び第8号の処理を行った物をいう。以下同じ。)又は食用に供する内臓が摂氏10度以下となるよう当該設備の維持管理を適切に行うこと。この場合において、冷蔵設備内の温度の測定は、作業開始前に1回、及び作業時間内に1回以上行い、測定した日時、温度、測定者その他必要な記録を測定の日から1年間保存すること。
九 法第14条第3項の検査で保留された枝肉は、その他の枝肉と区別して衛生的に管理すること。
十 牛海綿状脳症対策特別措置法(平成14年法律第70号)第7条第1項に規定する厚生労働省令で定める月齢以上の牛(そのとたい(獣畜をとさつした物であって、枝肉以外のものをいう。以下同じ。)、頭部、枝肉及び内臓を含む。以下この号において同じ。)及びこれに該当しないことが確認できない牛については、法第14条第3項の規定による伝達性海綿状脳症に係る検査が終了するまでの間、その他の牛と工程、表示等により区分して衛生的に管理すること。
十一 月齢が30月以下の牛(出生の年月日から起算して30月を経過した日までのものをいう。以下同じ。)の頭部(舌、頬肉及び皮を除く。以下この条において同じ。)及び脊髄並びにこれらを含むもの(以下「頭部等」という。)を食用に供する場合には、当該牛の頭部等については、とさつ、解体及び保管の各段階で、その他の牛(月齢が30月を超える牛(出生の年月日から起算して30月を経過した日の翌日以後のものをいう。以下同じ。)及び月齢が30月以下であることが確認できない牛をいう。以下同じ。)の頭部等と工程、表示等により区分して衛生的に管理すること。
十二 係留所及び生体検査所の衛生管理は、次に掲げるところにより行うこと。
イ 適宜、獣畜のふん便等を適切に処理し、洗浄すること。
ロ 体表に多量のふん便等が付着している獣畜は、洗浄すること。
十三 外皮取扱室は、清潔を保持すること。
十四 汚物だめ並びに血液及び汚水の処理設備を設置している場合は、当該設備の維持管理を適切に行うこと。また、当該施設から生じる汚泥等は、衛生上支障のないように処理すること。この場合において、処理を行った日、処理方法、処理を行った者その他必要な記録を処理の日から1年間保存すること。
十五 排水溝は、固形物の流出を防ぎ、かつ、排水がよく行われるように清掃し、破損した場合は速やかに補修すること。
十六 と畜場内の洗浄消毒は、次に掲げるところにより行うこと。
イ 血液又は脂肪等が付着している部分の洗浄は、温湯を使用すること。
ロ 作業終了後の洗浄は、洗浄剤を使用すること。
ハ イ及びロ以外の洗浄は、十分な量の水、温湯又は洗浄剤を使用すること。
ニ 消毒は、摂氏83度以上の温湯又は消毒剤を使用すること。
十七 機械器具の衛生管理は、次に掲げるところにより行うこと。
イ 機械器具は、作業終了後洗浄し、又は消毒すること。
ロ 獣畜のとさつ又は解体に使用するナイフ、動力付はく皮ナイフ、のこぎり、結さつ器その他のとたい又は枝肉に直接接触する機械器具の消毒は、摂氏83度以上の温湯を使用すること。
ハ 機械器具及び分解したこれらの部品は、それぞれ所定の場所に衛生的に保管すること。
ニ 機械器具は、定期的に点検し、故障又は破損等があるときは、速やかに修理又は補修を行い、常時適正に使用できるよう整備すること。
ホ 温度計、圧力計及び流量計等の計器類は定期的にその精度を点検し、故障又は異常等があるときは、速やかに修理等を行うこと。
十八 不可食部分等の衛生管理は、次に掲げるところにより行うこと。
イ 不可食部分(別表第1に掲げる部分を除く。)、第16条第3号の規定により廃棄された物、同条第4号の規定により廃棄された物、別表第1に掲げる部分(牛については、別表第1に掲げる部分と区分されていないその他の部分を含む。以下同じ。)及びその他の廃棄物は、その種別を表示した専用容器に収納し、処理室外に搬出し、及び焼却炉で焼却すること等により衛生上支障のないように処理すること。この場合において、同条第4号の規定により廃棄された物及び別表第1に掲げる部分の処理については、処理を行った日、処理の方法、処理を行った者その他必要な記録を処理の日から1年間保存すること。
ロ イの容器は、作業終了後所定の場所において洗浄消毒すること。
十九 ねずみ、昆虫等の防除は、次に掲げるところにより行うこと。
イ 防そ・防虫設備のない窓及び出入口を開放状態で放置しないこと。
ロ 防そ・防虫網その他の防そ・防虫設備の機能を点検し、必要に応じ、補修等を行うこと。
ハ 処理室内に搬入される容器等による昆虫等の侵入を防ぐよう荷受け時に点検し、不用となった容器等は速やかに処理室外に搬出し、及び焼却炉で焼却すること等により衛生上支障のないように処理すること。
ニ 定期的に駆除作業を行うこと。この場合において、駆除を行った日、駆除の方法、駆除を行った者その他必要な記録を駆除を行った日から1年間保存すること。
二十 手洗い設備には、手洗いに必要な洗浄消毒液を備え、常時使用できるようにすること。
二十一 便所は、清潔に保ち、定期的に消毒を行うこと。
二十二 清掃用器材は、所定の場所に保管すること。
二十三 洗浄剤及び消毒剤並びに殺そ剤及び殺虫剤その他の薬剤の取扱いは、次に掲げるところにより行うこと。
イ 処理室及び枝肉等を保管する場所以外の所定の場所に保管すること。
ロ 目的に応じた薬剤を適正な方法により使用すること。
ハ 薬剤によるとたい並びに枝肉及び食用に供する内臓の汚染を防止すること。
ニ 洗浄剤及び消毒剤等の容器を新たに開封した場合にあっては、開封した日、開封した薬剤の名称、開封した者その他必要な記録を開封の日から1年間保存すること。
ホ 殺そ剤及び殺虫剤等を使用した場合にあっては、使用日、使用した薬剤の名称、使用量、使用者その他必要な記録を使用の日から1年間保存すること。
二十四 前各号の措置が適切に実施されるよう次に掲げるところにより管理すること。
イ 適正かつ計画的に実施するため必要な事項を記載した文書を作成すること。
ロ 法第7条第1項の衛生管理責任者(以下「衛生管理責任者」という。)に、イの文書に基づき適切に実施されていることを確認させること。ただし、同項の規定によりと畜場の管理者又は設置者が衛生管理責任者となっていると畜場にあっては、自ら確認の業務を行うこと。
2 衛生管理責任者は、前項第24号ロの確認の結果をと畜場の設置者又は管理者に対して報告すること。ただし、法第7条第1項の規定によりと畜場の管理者又は設置者が衛生管理責任者となっている場合は、この限りでない。
3 別表第1に掲げる部分についての第1項第18号イの適用については、同号イ中「焼却炉で焼却すること等」とあるのは、「牛海綿状脳症対策特別措置法第7条第2項ただし書に該当する場合を除き、焼却炉で焼却すること」とする。
(衛生管理責任者の資格要件)
第4条 法第7条第5項第3号に規定する学校教育法(昭和22年法律第26号)第57条に規定する者と同等以上の学力があると認められる者は、次のとおりとする。
一 旧国民学校令(昭和16年勅令第148号)による国民学校の高等科を修了した者
二 旧中等学校令(昭和18年勅令第36号)による中等学校の2年の課程を終わった者
三 旧師範教育令(昭和18年勅令第109号)による附属中学校又は附属高等女学校の第2学年を修了した者
四 旧盲学校及聾唖学校令(大正12年勅令第375号)によるろうあ学校の中等部第2学年を修了した者
五 旧高等学校令(大正7年勅令第389号)による高等学校尋常科の第2学年を修了した者
六 旧青年学校令(昭和14年勅令第254号)による青年学校の普通科の課程を修了した者
七 内地以外の地域における学校の生徒、児童、卒業者等の他の学校へ入学及び転学に関する規程(昭和18年文部省令第63号)第1条から第3条まで及び第7条の規定により国民学校の高等科を修了した者、中等学校の2年の課程を終わった者又は第5号に掲げる者と同一の取扱いを受ける者
八 旧海員養成所官制(昭和14年勅令第458号)による海員養成所を卒業した者
九 前各号に掲げる者のほか、厚生労働大臣が衛生管理責任者の資格に関し学校教育法第57条に規定する者と同等以上の学力を有すると認定した者
(衛生管理責任者に関する届出事項)
第5条 法第7条第6項の厚生労働省令で定める事項は、次のとおりとする。
一 届出者の氏名又は名称及び住所並びに法人にあっては、その代表者の氏名
二 と畜場の名称及び所在地
三 衛生管理責任者の氏名、住所及び生年月日
四 衛生管理責任者が法第7条第5項各号のいずれかに該当する旨
五 衛生管理責任者を置いた年月日又は変更した年月日
2 前項の届出には、衛生管理責任者が法第7条第5項各号のいずれかに該当することを証する書面を添えなければならない。
(衛生管理責任者の講習会の課程)
第6条 法第7条第7項の厚生労働省令で定める講習会の課程は、次に掲げる要件のすべてに適合するものでなければならない。
一 別表第2の上欄に掲げる科目を同表の下欄に掲げる時間数教授し、講習会を3日間以上開催するものであること。
二 講師は、学校教育法に基づく大学において別表第2の上欄に掲げる科目に相当する学科を担当している者、国若しくは都道府県、保健所を設置する市若しくは特別区において食品衛生行政若しくは食品衛生に関する試験業務に従事している者又はこれらの者と同等の知識及び経験を有すると認められる者であること。
三 学校教育法に基づく中学校若しくはこれに準ずる学校若しくは義務教育学校を卒業した者若しくは中等教育学校の前期課程を修了した者又は第4条各号に掲げる者で、と畜場の衛生管理の業務に3年以上従事した者であることを受講資格とするものであること。
四 受講者に対し、講習会の終了に当たり試験その他の方法により課程修了の認定を適切に行うものであること。
(と畜業者等の講ずべき衛生措置)
第7条 法第9条の厚生労働省令で定める基準は、次の各号に掲げるもののいずれかとする。
一 危害分析・重要管理点方式(食品の安全性を確保する上で重要な危害の原因となる物質及び当該危害が発生するおそれのある工程の特定、評価及び管理を行う衛生管理の方式をいう。以下同じ。)を用いて衛生管理を行うと畜業者等は、次のとおりとすること。
イ 衛生管理責任者、法第10条の作業衛生責任者(以下「作業衛生責任者」という。)その他の獣畜のとさつ又は解体に係る衛生管理について専門的な知識を有する者により構成される班を編成し、次の(1)から(7)までに掲げる措置を実施すること。
(1) 製品の名称、種類、原材料その他必要な事項を記載した製品説明書を作成すること。
(2) 獣畜の搬入、とさつ、解体、処理、保管、出荷その他の工程の流れを記載した図を、と畜場における実際の工程及び施設設備の配置に則して作成すること。
(3) 次に掲げる事項を記載した文書を作成すること。
(i) 放血、頭部の処理、とたいの剥皮、乳房の切除、内臓の摘出、背割り(枝肉を脊柱に沿って左右に切断する処理をいう。以下同じ。)、枝肉の洗浄、内臓の処理又は冷却を含む工程ごとに、当該工程につき発生するおそれのある食品衛生上の危害の原因となる物質及び当該危害の発生を防止するための措置(以下「管理措置」という。)(当該危害の原因となる物質が認められない場合にあっては、その理由)
(ii) (i)の工程のうち、製品に係る食品衛生上の危害の発生を防止するため、当該工程に係る管理措置の実施状況の連続的な又は相当の頻度の確認を必要とするもの(以下「重要管理点」という。)(重要管理点を定めない場合にあっては、その理由)
(iii) 全ての重要管理点ごとに、当該重要管理点につき発生するおそれのある食品衛生上の危害の原因となる物質を許容できる範囲まで低減又は排除するための管理措置の基準
(iv) (ii)の確認の方法
(4) (3)(ii)の確認により重要管理点に係る管理措置が適切に講じられていないと認められたときに講ずべき改善措置の方法を記載した文書を作成すること。
(5) 製品の試験の方法その他の食品衛生上の危害の発生が適切に防止されていることを検証するための方法を記載した文書を作成すること。
(6) 次に掲げる事項について、その記録の方法並びに当該記録の保存の方法及び期間を記載した文書を作成すること。
(i) (3)(ii)の確認に関する事項
(ii) (4)の改善措置に関する事項
(iii) (5)の検証に関する事項
(7) (3)から(6)までの規定に基づき作成した文書に従い、獣畜、とたい、枝肉及び食用に供する内臓等に係る食品衛生上の危害の発生の防止のために公衆衛生上必要な措置を講ずること。
ロ イに掲げるもののほか、次に掲げる措置を行うこと。
(1) 牛、めん羊及び山羊について、ピッシング(ワイヤーその他これに類する器具を用いて脳及び脊髄を破壊することをいう。以下同じ。)を行わずにとさつすること。
(2) 月齢が30月以下の牛の頭部(舌、頬肉及び皮を除く。以下この条において同じ。)を食用に供するものとして処理を行う場合には、その他の牛の頭部による汚染を防ぐよう区分して処理すること。
(3) 月齢が30月以下の牛の頭部等を食用に供する場合には、当該牛の頭部等については、とさつ、解体及び保管の各段階で、その他の牛の頭部等と工程、表示等により区分して保管すること。
(4) 別表第1に掲げる部分は、当該部分による枝肉及び食用に供する内臓の汚染を防ぐよう処理すること。
二 危害分析・重要管理点方式を用いずに衛生管理を行うと畜業者等は、次に掲げる措置を実施すること。
イ 処理室においては、獣畜の血液及び消化管の内容物等を適切に処理し、当該処理室を洗浄すること。この場合において、洗浄水の飛散によるとたい並びに枝肉及び食用に供する内臓の汚染を防ぐこと。
ロ 獣畜のとさつ又は解体に当たり手袋を使用する場合は、獣畜に直接接触する部分が繊維製品その他洗浄消毒することが困難な製品でないものを使用すること。
ハ 牛、めん羊及び山羊について、ピッシングを行わずにとさつすること。
ニ 放血等は、次に掲げるところにより行うこと。
(1) 放血された血液による生体及び他のとたいの汚染を防ぐこと。
(2) 牛、めん羊及び山羊にあっては、放血後において消化管の内容物が漏出しないよう食道を第1胃の近くで結さつし、又は閉塞させること。
(3) 手指(手袋を使用する場合にあっては、当該手袋。以下この項において同じ。)が放血された血液等により汚染された場合は、その都度洗浄剤を用いて洗浄すること。
(4) とたいに直接接触するナイフ、結さつ器その他の機械器具については、1頭を処理するごとに(外皮に接触すること等により汚染された場合は、その都度。ホ及びヘにおいて同じ。)摂氏83度以上の温湯を用いて洗浄消毒すること。
ホ 頭部の処理を行う場合においては、次に掲げるところにより行うこと。
(1) 角は、切断部の付近に外皮が残ることによる汚染を防ぐため、外皮と共に除去すること。
(2) 剥皮された頭部は、外皮並びに床及び内壁等に接触することによる汚染を防ぐこと。
(3) 剥皮された頭部の洗浄に当たっては、洗浄水の飛散による他のとたいの汚染を防ぐこと。
(4) 手指が外皮等により汚染された場合は、その都度洗浄剤を用いて洗浄すること。
(5) とたいに直接接触するナイフ、のこぎりその他の機械器具については、1頭を処理するごとに摂氏83度以上の温湯を用いて洗浄消毒すること。
(6) 月齢が30月以下の牛の頭部を食用に供するものとして処理を行う場合には、その他の牛の頭部による汚染を防ぐよう区分して処理すること。
ヘ とたいの剥皮は、次に掲げるところにより行うこと。
(1) 獣毛等による汚染を防ぐため、必要な最少限度の切開をした後、ナイフを消毒し、ナイフの刃を手前に向け、皮を内側から外側に切開すること。
(2) 剥皮された部分は、外皮による汚染を防ぐこと。
(3) 剥皮された部分が外皮により汚染された場合においては、汚染された部位を完全に切り取ること。
(4) 牛、めん羊及び山羊の肛門周囲の処理に当たっては、消化管の内容物が漏出しないよう直腸を肛門の近くで結さつするとともに、肛門部によるとたいの汚染を防ぐこと。
(5) 剥皮された部分が消化管の内容物により汚染された場合においては、迅速に他の部位への汚染を防ぐとともに、汚染された部位を完全に切り取ること。
(6) 手指が外皮等により汚染された場合は、その都度洗浄剤を用いて洗浄すること。
(7) とたいに直接接触するナイフ、動力付剥皮ナイフ、結さつ器その他の機械器具については、1頭を処理するごとに摂氏83度以上の温湯を用いて洗浄消毒すること。
ト 乳房を切除する場合においては、次に掲げるところにより行うこと。
(1) 乳房の内容物が漏出しないように行うこと。
(2) 剥皮された部分が乳房の内容物により汚染された場合においては、迅速に他の部位への汚染を防ぐとともに、汚染された部位を完全に切り取ること。
(3) 手指が乳房の内容物等により汚染された場合は、その都度洗浄剤を用いて洗浄すること。
(4) とたいに直接接触するナイフその他の機械器具については、1頭を処理するごとに(乳房の内容物等に汚染された場合は、その都度)摂氏83度以上の温湯を用いて洗浄消毒すること。
チ 内臓の摘出は、次に掲げるところにより行うこと。
(1) とたいが消化管の内容物により汚染されないよう適切に行うこと。
(2) 内臓が床及び内壁並びに長靴等に接触することによる汚染を防ぐこと。
(3) 剥皮された部分が消化管の内容物により汚染された場合においては、迅速に他の部位への汚染を防ぐとともに、汚染された部位を完全に切り取ること。
(4) 手指が消化管の内容物等により汚染された場合は、その都度洗浄剤を用いて洗浄すること。
(5) とたいに直接接触するナイフ、のこぎりその他の機械器具については、1頭を処理するごとに(消化管の内容物等に汚染された場合は、その都度)摂氏83度以上の温湯を用いて洗浄消毒すること。
リ 背割りは、次に掲げるところにより行うこと。
(1) 枝肉が床若しくは内壁、長靴又は昇降台等に接触することによる汚染を防ぐこと。
(2) 使用するのこぎりについては、1頭を処理するごとに摂氏83度以上の温湯を用いて洗浄消毒すること。
ヌ 枝肉の洗浄は、次に掲げるところにより行うこと。
(1) 洗浄の前に獣毛又は消化管の内容物等による汚染の有無を確認し、これらによる汚染があった場合は、汚染された部位を完全に切り取ること。
(2) 十分な水量を用いて行うこと。
(3) 洗浄水の飛散による枝肉の汚染を防ぐこと。
(4) 洗浄水の水切りを十分に行うこと。
ル 枝肉及び食用に供する内臓は、床及び内壁等に接触しないよう取り扱うこと。
ヲ 内臓の処理は、次に掲げるところにより行うこと。
(1) 消化管は、消化管の内容物によるその他の臓器の汚染を防ぐよう区分して処理すること。
(2) 食用に供する内臓が床及び内壁等に接触することによる汚染を防ぐこと。
(3) 消化管の処理に当たっては、消化管の内容物による汚染を防ぐよう消化管の内容物を除去するとともに、当該消化管を十分に洗浄すること。
(4) 内臓処理台等が消化管の内容物により汚染された場合は、その都度洗浄消毒すること。
ワ 枝肉又は食用に供する内臓は、摂氏10度以下となるよう冷却すること。
カ 法第14条第3項の検査で保留された枝肉は、他の枝肉と区別して保管すること。
ヨ 月齢が30月以下の牛の頭部等を食用に供する場合には、当該牛の頭部等については、とさつ、解体及び保管の各段階で、その他の牛の頭部等と工程、表示等により区分して保管すること。
タ 外皮は、枝肉又は食用に供する内臓に接触しないよう保管すること。
レ 別表第1に掲げる部分は、当該部分による枝肉及び食用に供する内臓の汚染を防ぐよう処理すること。
2 と畜業者等は、前項第1号イ及びロ又は第2号に掲げる措置が適切に実施されるよう、次の各号に掲げるところにより管理すること。
一 適正かつ計画的に実施するため必要な事項を記載した文書を作成すること。
二 作業衛生責任者に、前号の文書に基づき適切に実施されていることを確認させること。ただし、法第10条第1項の規定によりと畜業者等が自ら作業衛生責任者となっていると畜場にあっては、自ら確認の業務を行うこと。
3 作業衛生責任者(法第10条第1項の規定によりと畜業者が自ら作業衛生責任者となっていると畜場にあっては、と畜業者等)は、獣畜のとさつ又は解体を行う者に対して、獣畜の衛生的なとさつ又は解体の方法についての教育に努めなければならない。
(作業衛生責任者への準用)
第8条 第4条から第6条までの規定は、作業衛生責任者について準用する。この場合において、第5条第1項第4号及び同条第2項中「法第7条第5項各号」とあるのは、「法第10条第2項の規定により読み替えて準用される法第7条第5項各号」と読み替えるものとする。
(食肉を取り扱う営業の範囲)
第9条 法第13条第1項第1号に規定する食肉を取り扱う営業は、同号に規定するもののほか、次に掲げるとおりとする。
一 食肉処理業
二 食肉製品製造業
三 飲食店営業
四 そうざい製造業
(自家用とさつの届出)
第10条 法第13条第1項第1号の規定による届出は、次の事項について行わなければならない。
一 届出者の住所、氏名、生年月日及び職業
二 とさつしようとする年月日時
三 とさつしようとする場所及びその周囲の概要
四 とさつしようとする獣畜の種類、性別、年齢(不明のときは、推定年齢)、特徴及び重量
五 食用に供しようとする者の範囲
六 自己及び同居者以外の者の食用に供しようとするときは、その旨及び量
(法第14条第3項第2号に規定する疾病)
第11条 法第14条第3項第2号の厚生労働省令で定める疾病は、伝達性海綿状脳症のうち牛に係るものとする。
(と畜場外への持出しの許可の基準)
第12条 と畜場法施行令(昭和28年政令第216号。以下「令」という。)第5条第1項第1号の許可の基準は、次のとおりとする。
一 解体後検査(令第5条第1項第1号に規定する「解体後検査」をいう。以下同じ。)が終了するまでの間、持ち出された牛の皮がいずれの牛から得られたものであるかを識別するための措置が適切に講じられていること。
二 解体後検査が終了するまでの間、持ち出された牛の皮の紛失を防止するための措置が適切に講じられていること。
三 持ち出された牛の皮の保存(塩蔵により行うものを含む。以下この項において同じ。)を行う施設が、化製場等に関する法律(昭和23年法律第140号)第1条第2項に規定する化製場又は同法第8条に規定する獣畜の皮の貯蔵の施設であって、解体後検査が終了するまでの間、当該牛の皮を適切に保存しておくことができるものであること。
四 牛の皮が持ち出されると畜場の管理者(と畜場の管理者がいないと畜場にあっては、と畜場の設置者。以下この条において同じ。)により、当該牛の皮を持ち出した者の氏名又は名称及び連絡先、当該牛の皮の保存を行う施設の名称及び連絡先その他管理体制の確保のため必要な情報を適切に記録するための措置が講じられていること。
五 持ち出された牛の皮の保存を行う施設において、当該牛の皮を持ち出した者の氏名又は名称及び連絡先、当該牛の皮が持ち出されたと畜場の名称及び連絡先その他管理体制の確保のため必要な情報を適切に記録するための措置が講じられていること。
2 令第5条第1項第2号の許可の基準は、次のとおりとする。
一 解体後検査が終了するまでの間、持ち出された牛の卵巣がいずれの牛から得られたものであるかを識別するための措置が適切に講じられていること。
二 解体後検査が終了するまでの間、持ち出された牛の卵巣の紛失を防止するための措置が適切に講じられていること。
三 持ち出された牛の卵巣の保存を行う施設が、家畜改良増殖法(昭和25年法律第209号)に規定する家畜人工授精所、独立行政法人家畜改良センター又は牛の改良増殖に係る研究を行う機関であって、解体後検査が終了するまでの間、当該牛の卵巣を適切に保存しておくことができるものであること。
四 牛の卵巣が持ち出されると畜場の管理者により、当該牛の卵巣を持ち出した者の氏名又は名称及び連絡先、当該牛の卵巣の保存を行う施設の名称及び連絡先その他管理体制の確保のため必要な情報を適切に記録するための措置が講じられていること。
五 持ち出された牛の卵巣の保存を行う施設において、当該牛の卵巣を持ち出した者の氏名又は名称及び連絡先、当該牛の卵巣が持ち出されたと畜場の名称及び連絡先その他管理体制の確保のため必要な情報を適切に記録するための措置が講じられていること。
3 令第5条第1項第3号の許可の基準は、次のとおりとする。
一 獣畜の肉等(令第5条第1項第3号に規定する「獣畜の肉等」をいう。以下同じ。)の焼却を行う施設が、廃棄物の処理及び清掃に関する法律(昭和45年法律第137号)の規定に基づき獣畜の肉等の焼却を適切に行うことができる施設であること。
二 獣畜の肉等が持ち出されると畜場の管理者により、当該獣畜の肉等を持ち出した者の氏名又は名称及び連絡先、当該獣畜の肉等の焼却を行う施設の名称及び連絡先その他管理体制の確保のため必要な情報を適切に記録するための措置が講じられていること。
三 獣畜の肉等が持ち出されたと畜場の管理者により、当該獣畜の肉等が焼却されたことについて、これを証明する書類を添えて都道府県知事に報告する体制が整備されていること。
(都道府県知事が簡易な検査を実施する疾病)
第13条 令第6条第2項第2号の厚生労働省令で定める疾病は、伝達性海綿状脳症のうち牛、めん羊及び山羊に係るものとする。
(検査すべき疾病又は異常の範囲)
第14条 法第14条第6項第2号又は第3号に規定する疾病又は異常は、別表第3のとおりとする。
(検査申請書の記載事項)
第15条 令第7条の規定により申請書に記載すべき事項は、次のとおりとする。
一 申請者の住所、氏名及び生年月日(法人にあっては、その名称、主たる事務所の所在地及び代表者の氏名)
二 とさつしようとする年月日(法第13条第1項第2号又は第3号の規定によりとさつした獣畜を解体しようとする場合にあっては、解体しようとする年月日)
三 検査を受けようとする獣畜(牛を除く。)の種類、性別、品種、年齢(不明のときは、推定年齢)、特徴及び産地並びに牛にあっては、性別、品種、月齢、出生の年月日、特徴、産地及び個体識別番号(牛の個体識別のための情報の管理及び伝達に関する特別措置法(平成15年法律第72号)第2条第1項に規定するものをいう。)
四 検査を受けようとする獣畜の病歴に関する情報
五 検査を受けようとする獣畜に係る動物用医薬品その他これに類するものの使用の状況
六 法第13条第1項第2号又は第3号の規定によりとさつした獣畜を解体しようとする場合にあっては、当該獣畜をと畜場以外の場所でとさつした理由、日時及び場所
2 令第7条の申請書が、法第13条第1項第3号の規定によりとさつした獣畜を解体しようとする場合における法第14条第2項及び第3項の規定による検査に係るものであるときは、次の各号に掲げる事項を記載した死亡診断書又は死体検案書を当該申請書に添えなければならない。
一 診断又は検案の年月日時
二 死亡年月日時(不明のときは、推定年月日時)
三 獣畜(牛を除く。)の種類、性別、年齢(不明のときは、推定年齢)及び特徴並びに牛にあっては、性別、月齢、出生の年月日及び特徴
四 病名及び主要症状(死体検案書にあっては、主要症状にかえて死体の状態)
五 診断又は検案した獣医師の住所及び氏名
(検査の結果に基づく措置)
第16条 法第16条の規定に基づく措置は、次の各号に掲げる場合に応じ、当該各号に掲げる措置によるものとする。
一 法第14条第1項の規定による検査を行なった場合において獣畜が別表第4に掲げる疾病にかかり、又は異常があると認めたとき とさつの禁止
二 法第14条第2項の規定による検査を行なった場合において獣畜が別表第4に掲げる疾病にかかり、又は異常があると認めたとき 解体の禁止
三 法第14条第3項の規定による検査を行なった場合において獣畜が別表第5の上欄に掲げる疾病にかかり、又は異常があると認めたとき 別表第5の下欄に掲げる部分について廃棄その他食用に供されることを防止するために必要な措置
四 獣畜が法第14条第6項各号に掲げる疾病のうち伝染性の疾病にかかり、又は異常があり、病毒を伝染させるおそれがあると認めたとき 当該獣畜の隔離、当該獣畜の肉、内臓その他の部分の消毒、病毒に汚染され又は汚染されたおそれのある処理室その他の場所又は物件の消毒その他病毒の伝染を防止するために必要な措置
(検印)
第17条 令第9条の規定により検印を押す場合は、別表第6により、獣畜の種類に応じ、様式第1号の検印を押さなければならない。
(と畜検査員の証票)
第18条 法第17条第2項の規定により、当該職員が携帯しなければならない証票は、様式第2号によるものとする。
附則
(施行期日)
1 この省令は、公布の日から施行する。
(屠場法施行規則等の廃止)
2 屠場法施行規則(明治39年内務省令第16号)及び屠場ノ構造設備標準(明治39年内務省令第17号)は、廃止する。
附則 (昭和42年10月2日厚生省令第44号) 抄
(施行期日)
1 この省令は、公布の日から施行する。
附則 (昭和47年4月17日厚生省令第12号)
この省令は、昭和47年7月1日から施行する。ただし、第5条に1項を加える改正規定は、同年10月1日から施行する。
附則 (昭和48年12月8日厚生省令第54号)
この省令は、昭和48年12月10日から施行する。
附則 (昭和59年3月21日厚生省令第14号) 抄
1 この省令は、昭和59年4月1日から施行する。
2 と畜場法施行令(昭和28年政令第216号)第6条に規定する検印の様式については、昭和59年9月30日までは、なお従前の例によることができる。
3 この省令の施行の際現にと畜検査員が携帯する証票は、この省令による改正後の様式による証票とみなす。
附則 (昭和59年12月19日厚生省令第58号)
この省令は、昭和60年2月1日から施行する。
附則 (平成元年3月24日厚生省令第10号) 抄
1 この省令は、公布の日から施行する。
2 この省令の施行の際この省令による改正前の様式(以下「旧様式」という。)により使用されている書類は、この省令による改正後の様式によるものとみなす。
3 この省令の施行の際現にある旧様式による用紙及び板については、当分の間、これを取り繕って使用することができる。
4 この省令による改正後の省令の規定にかかわらず、この省令により改正された規定であって改正後の様式により記載することが適当でないものについては、当分の間、なお従前の例による。
附則 (平成8年4月26日厚生省令第28号)
この省令は、平成8年4月27日から施行する。
附則 (平成8年12月25日厚生省令第73号)
1 この省令は、平成9年4月1日から施行する。
2 改正後の第2条の2第1項第22号及び第2項並びに第2条の3第1項第3号ロ、第2項及び第3項の規定は、平成10年3月31日までは、適用しない。
3 改正後の第2条の2第1項第14号イ及びニ並びに第15号ロ並びに第2条の3第1項第2号、第3号ハ及びニ、第4号イ、ニ及びホ、第5号ヘ及びト、第6号ハ及びニ、第7号ニ及びホ並びに第8号ロの規定(牛及び馬のとさつ又は解体を行う場合に限る。)は、平成12年3月31日までは、適用しない。
4 改正後の第2条の2第1項第14号イ及びニ並びに第15号ロ並びに第2条の3第1項第2号、第3号イ、ハ及びニ、第4号イ、ニ及びホ、第5号ヘ及びト、第6号ハ及びニ、第7号ニ及びホ並びに第8号ロの規定(豚、めん羊及び山羊のとさつ又は解体を行う場合に限る。)並びに同条第12号(豚、めん羊及び山羊の枝肉に係る部分に限る。)の規定は、平成14年3月31日までは、適用しない。
附則 (平成10年7月6日厚生省令第68号)
この省令は、公布の日から施行する。
附則 (平成13年10月17日厚生労働省令第209号)
(施行期日)
1 この省令は、平成13年10月18日から施行する。
(経過措置)
2 この省令の施行の日から1年を経過する日までの間における別表第1の規定の適用については、同表中「頭部(舌及び頬肉を除く。)」とあるのは、「脳、眼」とする。
附則 (平成14年7月1日厚生労働省令第89号) 抄
(施行期日)
第1条 この省令は、法の施行の日(平成14年7月4日)から施行する。
附則 (平成15年5月30日厚生労働省令第99号)
この省令は、公布の日から施行する。
附則 (平成15年8月29日厚生労働省令第133号) 抄
(施行期日)
第1条 この省令は、食品衛生法等の一部を改正する法律(以下「改正法」という。)の施行の日(平成15年8月29日)から施行する。
(改正法附則第6条の厚生労働省令で定める者)
第2条 改正法附則第6条の厚生労働省令で定める者は、と畜場の衛生管理の業務に従事したことがある者とする。
(改正法附則第7条の厚生労働省令で定める者)
第3条 改正法附則第7条の厚生労働省令で定める者は、獣畜のとさつ又は解体の業務に従事したことがある者とする。
(食品衛生法施行規則等の一部改正に伴う経過措置)
第4条 この省令の施行の際現にあるこの省令による改正前の様式(以下「旧様式」という。)により使用されている書類は、この省令による改正後の様式によるものとみなす。
2 この省令の施行の際現にある旧様式による用紙については、当分の間、これを取り繕って使用することができる。
附則 (平成16年2月6日厚生労働省令第12号) 抄
(施行期日)
第1条 この省令は、食品衛生法等の一部を改正する法律(以下「改正法」という。)附則第1条第3号に掲げる規定の施行の日(平成16年2月27日)から施行する。
(食品衛生法施行規則等の一部改正に伴う経過措置)
第3条 この省令の施行の際現にあるこの省令による改正前の様式(以下「旧様式」という。)により使用されている書類は、この省令による改正後の様式によるものとみなす。
2 この省令の施行の際現にある旧様式による用紙については、当分の間、これを取り繕って使用することができる。
附則 (平成17年7月1日厚生労働省令第111号)
この省令は、平成17年10月1日から施行する。
附則 (平成19年12月25日厚生労働省令第152号)
この省令は、平成19年12月26日から施行する。
附則 (平成21年3月25日厚生労働省令第44号)
この省令は、平成21年4月1日から施行する。
附則 (平成25年2月1日厚生労働省令第8号)
この省令は、平成25年4月1日から施行する。
附則 (平成26年4月28日厚生労働省令第59号)
この省令は、平成27年4月1日から施行する。
附則 (平成27年3月27日厚生労働省令第50号) 抄
(施行期日)
第1条 この省令は、公布の日から施行する。
附則 (平成28年2月3日厚生労働省令第12号)
この省令は、平成28年4月1日から施行する。
附則 (平成28年6月1日厚生労働省令第105号)
この省令は、公布の日から施行する。
別表第1(第3条、第7条関係)
牛の扁桃及び回腸(盲腸との接続部分から2メートルまでの部分に限る。)並びに月齢が30月を超える牛の頭部(舌、頬肉、皮及び扁桃を除く。)及び脊髄並びにめん羊及び山羊の脾臓及び回腸並びに月齢が12月を超えるめん羊及び山羊(出生の年月日から起算して12月を経過した日の翌日以後のものをいう。)の頭部(舌、頬肉及び皮を除く。)及び脊髄 |
別表第2(第6条関係)
科目 | 時間数 |
公衆衛生概論 と畜関係法令 家畜解剖・生理学 家畜内科・病理学 食肉衛生学 関連法令 |
4時間以上 4時間以上 2時間以上 6時間以上 6時間以上 2時間以上 |
別表第3(第14条、第16条関係)
Q熱、悪性水腫、白血病、リステリア症、痘病、膿毒症、敗血症、尿毒症、黄疸、水腫、腫瘍、旋毛虫病その他の寄生虫病、中毒諸症、放線菌病、ブドウ菌腫、熱性諸症、外傷、炎症、変性、萎縮、奇形、臓器の異常な形、大きさ、硬さ、色又はにおい、注射反応(生物学的製剤により著しい反応を呈しているものに限る。)及び潤滑油又は炎性産物等による汚染 |
別表第4(第16条関係)
牛疫、牛肺疫、口蹄疫、流行性脳炎、狂犬病、水胞性口炎、リフトバレー熱、炭疽、出血性敗血症、ブルセラ病、結核病、ヨーネ病、ピロプラズマ病、アナプラズマ病、伝達性海綿状脳症、鼻疽、馬伝染性貧血、アフリカ馬疫、豚コレラ、アフリカ豚コレラ、豚水胞病、ブルータング、アカバネ病、悪性カタル熱、チュウザン病、ランピースキン病、牛ウイルス性下痢・粘膜病、牛伝染性鼻気管炎、牛白血病、アイノウイルス感染症、イバラキ病、牛丘疹性口炎、牛流行熱、類鼻疽、破傷風、気腫疽、レプトスピラ症、サルモネラ症、牛カンピロバクター症、トリパノソーマ病、トリコモナス病、ネオスポラ症、牛バエ幼虫症、ニパウイルス感染症、馬インフルエンザ、馬ウイルス性動脈炎、馬鼻肺炎、馬モルビリウイルス肺炎、馬痘、野兎病、馬伝染性子宮炎、馬パラチフス、仮性皮疽、小反芻獣疫、伝染性膿疱性皮膚炎、ナイロビ羊病、羊痘、マエディ・ビスナ、伝染性無乳症、流行性羊流産、トキソプラズマ病、疥癬、山羊痘、山羊関節炎・脳脊髄炎、山羊伝染性胸膜肺炎、オーエスキー病、伝染性胃腸炎、豚エンテロウイルス性脳脊髄炎、豚繁殖・呼吸障害症候群、豚水疱疹、豚流行性下痢、萎縮性鼻炎、豚丹毒、豚赤痢、Q熱、悪性水腫、白血病、リステリア症、痘病、膿毒症、敗血症、尿毒症、黄疸(高度のものに限る。)、水腫(高度のものに限る。)、腫瘍(肉、臓器、骨又はリンパ節に多数発生しているものに限る。)、旋毛虫病、有鉤嚢虫症、無鉤嚢虫症(全身にまん延しているものに限る。)、中毒諸症(人体に有害のおそれがあるものに限る。)、熱性諸症(著しい高熱を呈しているものに限る。)、注射反応(生物学的製剤により著しい反応を呈しているものに限る。)及び潤滑油又は炎性産物等による汚染(全身が汚染されたものに限る。) |
別表第5(第16条関係)
疾病又は異常 | 部分 |
別表第4に掲げる疾病 | 当該獣畜の肉、内臓その他の部分の全部 |
黄疸(病変が肉又は臓器の一部に局限されているものに限る。) | 当該病変部分及び血液 |
水腫(病変が肉又は臓器の一部に局限されているものに限る。) | 当該病変部分及び血液 |
腫瘍(病変が肉、臓器、骨又はリンパ節の一部に局限されているものに限る。) | 当該病変部分及び血液 |
寄生虫病(旋毛虫病、有鉤嚢虫症及び無鉤嚢虫症(全身にまん延しているものに限る。)を除く。) | 寄生虫を分離できない部分及び住肉胞子虫症にあっては血液 |
放線菌病 | 当該病変部分及び血液 |
ブドウ菌腫 | 当該病変部分及び血液 |
外傷 | 当該病変部分 |
炎症 | 当該病変部分及び炎性産物により汚染された部分並びに多発性化膿性の炎症にあっては血液 |
変性 | 当該病変部分 |
萎縮 | 当該病変部分 |
奇形 | 著しい当該病変部分 |
臓器の異常な形、大きさ、硬さ、色又はにおい(臓器の一部に局限されているものに限る。) | 当該異常部分に係る臓器 |
潤滑油又は炎性産物等による汚染(全身が汚染されたものを除く。) | 当該汚染部分に係る肉、臓器、骨及び皮 |
別表第6(第17条関係)
獣畜の種類 | 検印を押さなければならない部分 |
牛、馬、めん羊及び山羊 |
(肉)背(外部) (内臓)心臓、肺臓、肝臓、胃又は腸のうちいずれかの部位 (皮)尾根(内側)。ただし、食用に供しないことが明らかな場合は、押すことを要しない。 |
豚 |
(肉)背(外部)。ただし、湯はぎ法により処理した場合は、当該部位の皮に押すこと。 (内臓)心臓、肺臓、肝臓、胃又は腸のうちいずれかの部位 (皮)尾根(内側)。ただし、湯はぎ法により処理した場合又は食用に供しないことが明らかな場合は、押すことを要しない。 |
様式第1号(第17条関係)
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様式第2号(第18条関係)
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