ふとうけいひんるいおよびふとうひょうじぼうしほうしこうきそく
不当景品類及び不当表示防止法施行規則
平成28年内閣府令第6号
不当景品類及び不当表示防止法(昭和37年法律第134号)第3条第1項、第6条第1項、第8条第2項、第9条、第10条第1項、第3項、第4項、第5項第3号及び第6項、第11条第1項及び第2項、第21条、第31条第1項及び第4項並びに第34条第1項の規定に基づき、不当景品類及び不当表示防止法施行規則を次のように定める。
(定義)
第1条 この府令において使用する用語は、不当景品類及び不当表示防止法(以下「法」という。)及び不当景品類及び不当表示防止法施行令(平成21年政令第218号。以下「令」という。)において使用する用語の例による。
(公聴会の公告)
第2条 消費者庁長官は、法第3条第1項及び第6条第1項の規定による公聴会を開こうとするときは、その期日の14日前までに、公聴会の期日及び場所、案件の内容並びに意見申出要領を官報又は時事に関する事項を掲載する日刊新聞紙に掲載して公告しなければならない。
(公述人の選定)
第3条 公聴会において意見を述べることができる者は、前条の規定により意見を申し出た者のうちから消費者庁長官が選定し、本人にその旨を通知する。
2 消費者庁長官は、前項の選定をする場合において、当該案件に対して、賛成者及び反対者があるときは、一方に偏らないようにこれをしなければならない。
(公述の依頼)
第4条 消費者庁長官は、必要があると認めるときは、学識経験者又は関係行政機関の職員に公聴会において意見を述べることを求めることができる。
(公聴会の実施)
第5条 公聴会は、消費者庁長官が指定する消費者庁の職員に主宰させることができる。
2 前項の規定により公聴会を主宰した職員は、次条各号に掲げる事項を記載した報告書を作成し、消費者庁長官に提出するものとする。
(公聴会の記録)
第6条 消費者庁長官は、公聴会について、次に掲げる事項を記載した記録を作成するものとする。
一 案件の内容
二 公聴会の期日及び場所
三 公聴会において意見を述べた者の氏名、住所及び職業(法人その他の団体にあっては、その名称、主たる事務所の所在地及び代表者の氏名)並びにその意見の要旨
四 その他必要な事項
(法第7条第2項等の規定による資料の提出要求の手続)
第7条 消費者庁長官は、法第7条第2項又は第8条第3項の規定に基づき資料の提出を求める場合は、次に掲げる事項を記載した文書を交付して、これを行うものとする。
一 事業者の氏名又は名称
二 資料の提出を求める表示
三 資料を提出すべき期限及び場所
2 法第7条第2項及び第8条第3項に規定する期間は、前項の文書を交付した日から15日を経過する日までの期間とする。ただし、事業者が当該期間内に資料を提出しないことについて正当な事由があると認められる場合は、この限りでない。
(法第8条第2項に規定する内閣府令で定める措置)
第8条 法第8条第2項に規定する内閣府令で定める措置は、課徴金対象行為に係る表示が同条第1項ただし書各号のいずれかに該当することを時事に関する事項を掲載する日刊新聞紙に掲載する方法その他の不当に顧客を誘引し、一般消費者による自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれを解消する相当な方法により一般消費者に周知する措置とする。
(課徴金対象行為に該当する事実の報告の方法)
第9条 法第9条の規定による報告をしようとする者は、様式第1による報告書を、次に掲げるいずれかの方法により、消費者庁長官に提出しなければならない。
一 直接持参する方法
二 書留郵便、民間事業者による信書の送達に関する法律(平成14年法律第99号。第3項において「信書便法」という。)第2条第6項に規定する一般信書便事業者若しくは同条第9項に規定する特定信書便事業者による同条第2項に規定する信書便の役務であって当該一般信書便事業者若しくは当該特定信書便事業者において引受け及び配達の記録を行うもの又はこれらに準ずる方法により送付する方法
三 ファクシミリ装置を用いて送信する方法
2 前項の報告書(第3号に規定する方法により提出するものを除く。)には、課徴金対象行為に該当する事実の内容を示す資料を添付するものとする。
3 第1項第2号に掲げる方法により同項に規定する報告書が提出された場合において、当該報告書を日本郵便株式会社の営業所(簡易郵便局法(昭和24年法律第213号)第7条第1項に規定する簡易郵便局を含み、郵便の業務を行うものに限る。)に差し出した日時を郵便物の受領証により証明したときはその日時に、その郵便物又は信書便法第2条第3項に規定する信書便物(以下この項において「信書便物」という。)の通信日付印により表示された日時が明瞭であるときはその日時に、その郵便物又は信書便物の通信日付印により表示された日時のうち日のみが明瞭であって時刻が明瞭でないときは表示された日の午後12時に、その表示がないとき又はその表示が明瞭でないときはその郵便物又は信書便物について通常要する送付日数を基準とした場合にその日に相当するものと認められる日の午後12時に、当該報告書が消費者庁長官に提出されたものとみなす。
4 第1項第3号の方法により同項に規定する報告書が提出された場合は、消費者庁長官が受信した時に、当該報告書が消費者庁長官に提出されたものとみなす。
5 第1項第3号の方法により同項に規定する報告書の提出を行った者は、直ちに、当該報告書の原本及び第2項に規定する資料を消費者庁長官に提出しなければならない。
(実施予定返金措置計画の認定の申請の方法)
第10条 法第10条第1項の規定により実施予定返金措置計画の認定を受けようとする者(次条第1項第2号及び第4号において「申請者」という。)は、様式第2による申請書を消費者庁長官に提出しなければならない。
2 前項の申請書には、次の各号に掲げる書類を添付するものとする。
一 実施予定返金措置の対象となる者が当該実施予定返金措置の内容を把握するための周知に関する事項を示す書類
二 実施予定返金措置の実施に必要な資金の調達方法を証する書類
三 その他法第10条第1項の認定をするため参考となるべき事項を記載した書類
(法第10条第3項に規定する内閣府令で定める事項等)
第11条 法第10条第3項に規定する内閣府令で定める事項は、次に掲げる事項とする。
一 法第10条第1項の認定の申請前に既に実施した返金措置(次項において「認定申請前の返金措置」という。)の対象となった者の氏名又は名称
二 前号に規定する者が課徴金対象行為に係る商品の引渡し又は役務の提供を受けた日(申請者に係る法第8条第1項に規定する売上額の算定の方法について令第2条第1項の規定を適用する場合にあっては、当該前号に規定する者が課徴金対象行為に係る商品の購入又は役務の提供に係る契約を締結した日)
三 第1号に規定する者からの法第10条第1項に規定する申出があったこと。
四 第1号に規定する者の取引に係る商品又は役務の令第4条で定める方法により算定した購入額(申請者に係る法第8条第1項に規定する売上額の算定の方法について令第2条第1項の規定を適用する場合にあっては、令第5条で定める方法により算定した購入額)及び当該購入額に100分の3を乗じて得た額
五 第1号に規定する者に対して金銭を交付した日
六 第1号に規定する者に対して交付した金銭の額及び計算方法
七 第1号に規定する者に対する金銭の交付方法
八 その他参考となるべき事項
2 前項各号に掲げる事項を前条第1項の申請書に記載する場合には、当該申請書には、認定申請前の返金措置を実施したことを証する資料を添付するものとする。
(法第10条第4項の規定による報告の方法)
第12条 法第10条第4項の規定による報告をしようとする者(次項第2号及び第4号において「申請後認定前報告者」という。)は、様式第3による報告書を消費者庁長官に提出しなければならない。
2 法第10条第4項に規定する内閣府令で定める事項は、次に掲げる事項とする。
一 法第10条第1項の認定の申請後これに対する処分を受けるまでの間に実施した返金措置(第8号及び次項において「申請後認定前の返金措置」という。)の対象となった者の氏名又は名称
二 前号に規定する者が課徴金対象行為に係る商品の引渡し又は役務の提供を受けた日(申請後認定前報告者に係る法第8条第1項に規定する売上額の算定の方法について令第2条第1項の規定を適用する場合にあっては、当該前号に規定する者が課徴金対象行為に係る商品の購入又は役務の提供に係る契約を締結した日)
三 第1号に規定する者からの法第10条第1項に規定する申出があったこと。
四 第1号に規定する者の取引に係る商品又は役務の令第4条で定める方法により算定した購入額(申請後認定前報告者に係る法第8条第1項に規定する売上額の算定の方法について令第2条第1項の規定を適用する場合にあっては、令第5条で定める方法により算定した購入額)及び当該購入額に100分の3を乗じて得た額
五 第1号に規定する者に対して金銭を交付した日
六 第1号に規定する者に対して交付した金銭の額及び計算方法
七 第1号に規定する者に対する金銭の交付方法
八 申請後認定前の返金措置に要した資金の額及びその調達方法
九 その他参考となるべき事項
3 第1項の報告書には、申請後認定前の返金措置を実施したことを証する資料及び当該返金措置の実施に要した資金の調達方法を証する書類を添付するものとする。
(法第10条第5項第3号に規定する内閣府令で定める期間)
第13条 法第10条第5項第3号に規定する内閣府令で定める期間は、法第15条第1項の規定による通知を受けた者が、第10条第1項の申請書を消費者庁長官に提出した日から4月を経過する日(法第10条第7項において準用する場合にあっては、第10条第1項の申請書に記載された実施予定返金措置計画の実施期間の末日から1月を経過する日)までの期間とする。
(認定実施予定返金措置計画の変更に係る認定の申請の方法)
第14条 法第10条第6項の規定により認定実施予定返金措置計画の変更の認定を受けようとする認定事業者は、様式第4による申請書を消費者庁長官に提出しなければならない。
2 前項の申請書には、法第10条第9項の規定による認定の通知に係る書類の写しその他同条第6項の認定をするため参考となるべき事項を記載した書類を添付するものとする。
(認定実施予定返金措置計画の実施結果の報告の方法)
第15条 法第11条第1項の規定による報告をしようとする者は、様式第5による報告書を消費者庁長官に提出しなければならない。
2 前項の報告書には、次の各号に掲げる資料を添付するものとする。
一 法第10条第1項の認定後に実施された返金措置が認定実施予定返金措置計画(同条第6項の規定による変更の認定があったときは、その変更後のもの。次号及び次条において同じ。)に適合して実施されたことを証する資料
二 認定実施予定返金措置計画に係る実施予定返金措置の対象となる者が当該実施予定返金措置の内容を把握するための周知に関する実施状況を証する書類
三 法第10条第1項の認定後に実施された返金措置に要した資金の調達方法を証する書類
(法第11条第2項に規定する内閣府令で定める金銭の額の計算)
第16条 法第11条第2項に規定する内閣府令で定めるところにより計算した額は、次項に定める場合を除き、次の各号に掲げる額を合計した額とする。
一 認定事業者が実施した認定実施予定返金措置計画に係る返金措置(当該認定実施予定返金措置計画に法第10条第3項に規定する事項が記載されている場合又は同条第4項の規定による報告がされている場合にあっては、当該記載又は報告に係る返金措置を含む。次号及び次項において同じ。)において交付された金銭の額が当該返金措置の対象となった者の取引に係る商品又は役務の令第4条で定める方法により算定した購入額(法第11条第1項の規定による報告をした者に係る法第8条第1項に規定する売上額の算定の方法について令第2条第1項の規定を適用する場合にあっては、令第5条で定める方法により算定した購入額。以下「特定購入額」という。)に相当する額を上回るとき 当該特定購入額に相当する額
二 認定事業者が実施した認定実施予定返金措置計画に係る返金措置において交付された金銭の額が特定購入額に相当する額以下であるとき 当該返金措置において交付された金銭の額
2 法第12条第4項の場合において、特定事業承継子会社等が2以上あるときであって、そのうち2以上の特定事業承継子会社等が法第11条第1項の規定により認定実施予定返金措置計画に係る返金措置(以下この項において「2以上子会社等実施返金措置」という。)の結果を報告し、消費者庁長官が同条第2項の規定により当該2以上子会社等実施返金措置が当該2以上の特定事業承継子会社等に係る認定実施予定返金措置計画にそれぞれ適合して実施されたと認めたときは、当該2以上の特定事業承継子会社等について同項に規定する内閣府令で定めるところにより計算した額は、次の各号に掲げる額を合計した額とする。
一 当該2以上子会社等実施返金措置の対象となった者が同一である場合には、次のイ又はロに掲げる場合の区分に応じ、それぞれ当該イ又はロに定める額
イ 当該2以上子会社等実施返金措置(令第13条の規定により当該特定事業承継子会社等が行ったとみなされる返金措置を除く。)において交付された金銭の額の合計額に同条の規定により当該特定事業承継子会社等が行ったとみなされる返金措置において交付された金銭の額(当該返金措置がない場合にあっては零)を加えた額(ロにおいて「特定交付額」という。)が特定購入額に相当する額を上回るとき 当該特定購入額に相当する額
ロ イに該当しないとき 特定交付額に相当する額
二 前号に該当しない場合には、次のイ又はロに掲げる場合の区分に応じ、それぞれ当該イ又はロに定める額
イ 当該2以上子会社等実施返金措置において交付された金銭の額が特定購入額に相当する額を上回るとき 当該特定購入額に相当する額
ロ イに該当しないとき 当該2以上子会社等実施返金措置において交付された金銭の額
(法第12条第4項の場合において特定事業承継子会社等が2以上あるときの課徴金の額の減額等の特例)
第17条 法第12条第4項の場合において、特定事業承継子会社等が2以上あるときであって、そのうち1以上の特定事業承継子会社等について法第11条第2項の規定により課徴金の額から前条の規定により計算した額を減額するときは、当該1以上の特定事業承継子会社等を除く特定事業承継子会社等(次項において「特例特定事業承継子会社等」という。)に係る法第8条第1項及び第9条の規定により計算した課徴金の額から前条の規定により計算した額を減額するものとする。この場合において、当該減額後の額が零を下回るときは、当該額は、零とする。
2 消費者庁長官は、前項の規定により計算した特例特定事業承継子会社等に係る課徴金の額が1万円未満となったときは、法第8条第1項の規定にかかわらず、特例特定事業承継子会社等に対し、課徴金の納付を命じないものとする。この場合において、消費者庁長官は、速やかに、当該特例特定事業承継子会社等に対し、文書をもってその旨を通知するものとする。
(課徴金の納付の督促)
第18条 法第18条第1項の督促状は、課徴金の納付の督促を受ける者に送達しなければならない。
(課徴金及び延滞金を納付すべき場合の充当の順序)
第19条 法第18条第2項の規定により延滞金を併せて徴収する場合において、事業者の納付した金額がその延滞金の額の計算の基礎となる課徴金の額に達するまでは、その納付した金額は、まずその計算の基礎となる課徴金に充てられたものとする。
(課徴金納付命令の執行の命令の方式等)
第20条 法第19条第1項の規定による課徴金納付命令の執行の命令は、文書をもって行わなければならない。
2 前項の命令書の謄本は、課徴金納付命令の執行を受ける者に送達しなければならない。
(身分を示す証明書)
第21条 法第29条第2項の身分を示す証明書は、様式第6によるものとする。
(協定又は規約の認定の申請)
第22条 法第31条第1項の規定により協定又は規約の認定を受けようとするものは、様式第7による協定又は規約認定申請書正本及び副本各1通並びに当該協定又は規約の写し2通を、公正取引委員会又は消費者庁長官のいずれかに提出しなければならない。
(協定又は規約に関する処分の告示)
第23条 法第31条第4項の規定による協定又は規約の認定の告示は、次に掲げる事項を官報に掲載してするものとする。
一 認定があった旨
二 当該協定又は規約に係る事業の種類
三 当該協定又は規約の内容
四 認定の理由
2 法第31条第4項の規定による協定又は規約の認定の取消しの告示は、次に掲げる事項を官報に掲載してするものとする。
一 取消しがあった旨
二 当該協定又は規約に係る事業の種類
三 取消しの理由
(通知を受けるべき者の届出)
第24条 協定又は規約の認定を受けたものは、当該認定に係る事項について通知を受けるべき者の住所及び氏名を公正取引委員会又は消費者庁長官のいずれかに届け出なければならない。
(公正取引委員会又は消費者庁長官に提出する書類の作成)
第25条 この府令の規定により公正取引委員会又は消費者庁長官に提出する書類は、日本語で作成するものとする。
附則
(施行期日)
1 この府令は、不当景品類及び不当表示防止法の一部を改正する法律(平成26年法律第118号)の施行の日(平成28年4月1日)から施行する。
(不当景品類及び不当表示防止法第5条第1項の規定による公聴会に関する内閣府令等の廃止)
2 次に掲げる府令は、廃止する。
一 不当景品類及び不当表示防止法第5条第1項の規定による公聴会に関する内閣府令(昭和37年公正取引委員会規則第2号)
二 不当景品類及び不当表示防止法第11条の規定による協定又は規約の認定の申請等に関する内閣府令(昭和37年公正取引委員会規則第4号)
三 不当景品類及び不当表示防止法第4条第2項の規定による資料の提出要求の手続に関する内閣府令(平成21年内閣府令第51号)
四 不当景品類及び不当表示防止法第9条第1項の規定による立入検査をする職員の携帯する身分を示す証明書の様式を定める内閣府令(平成21年内閣府令第53号)
(経過措置)
3 この府令の施行前に不当景品類及び不当表示防止法第11条の規定による協定又は規約の認定の申請等に関する内閣府令第1条の規定により提出された協定又は規約認定申請書正本及び副本各1通並びに当該協定又は規約の写し2通は、第22条の規定により提出されたものとみなす。
附則 (令和元年6月28日内閣府令第17号) 抄
(施行期日)
第1条 この府令は、不正競争防止法等の一部を改正する法律の施行の日(令和元年7月1日)から施行する。
別表第1(第9条関係)
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別表第2(第10条関係)
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別表第3(第12条関係)
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別表第4(第14条関係)
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別表第5(第15条関係)
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別表第6(第21条関係)
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別表第7(第22条関係)
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