どくりつぎょうせいほうじんてつどうけんせつ・うんゆしせつせいびしえんきこうにかんするしょうれい
独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構に関する省令
平成15年国土交通省令第102号
独立行政法人通則法(平成11年法律第103号)、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構法(平成14年法律第180号)及び独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構法施行令(平成15年政令第293号)の規定に基づき、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構に関する省令を次のように定める。
(通則法第8条第3項に規定する主務省令で定める重要な財産)
第1条 独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(以下「機構」という。)に係る独立行政法人通則法(以下「通則法」という。)第8条第3項に規定する主務省令で定める重要な財産は、その保有する財産であって、その通則法第46条の2第1項又は第2項の認可に係る申請の日(同条第1項ただし書又は第2項ただし書の場合にあっては、当該財産の処分に関する計画を定めた通則法第30条第1項の中期計画の認可に係る申請の日)における帳簿価額(現金及び預金にあっては、申請の日におけるその額)が50万円以上のもの(その性質上通則法第46条の2の規定により処分することが不適当なものを除く。)その他国土交通大臣が定める財産とする。
(監査報告の作成)
第2条 機構に係る通則法第19条第4項の規定により主務省令で定める事項については、この条の定めるところによる。
2 監事は、その職務を適切に遂行するため、次に掲げる者との意思疎通を図り、情報の収集及び監査の環境の整備に努めなければならない。この場合において、役員(監事を除く。第13条の2第2項第1号ニを除き、以下同じ。)は、監事の職務の執行のための必要な体制の整備に留意しなければならない。
一 機構の役員及び職員
二 機構の子法人(通則法第19条第7項に規定する子法人をいう。以下同じ。)の取締役、会計参与、執行役、業務を執行する社員、会社法(平成17年法律第86号)第598条第1項の職務を行うべき者その他これらの者に相当する者及び使用人
三 その他監事が適切に職務を遂行するに当たり意思疎通を図るべき者
3 前項の規定は、監事が公正不偏の態度及び独立の立場を保持することができなくなるおそれのある関係の創設及び維持を認めるものと解してはならない。
4 監事は、その職務の遂行に当たり、必要に応じ、機構の他の監事、機構の子法人の監査役その他これらの者に相当する者との意思疎通及び情報の交換を図るよう努めなければならない。
5 監査報告には、次に掲げる事項を記載しなければならない。
一 監事の監査の方法及びその内容
二 機構の業務が、法令等に従って適正に実施されているかどうか及び中期目標の着実な達成に向け効果的かつ効率的に実施されているかどうかについての意見
三 機構の役員の職務の執行が法令等に適合することを確保するための体制その他機構の業務の適正を確保するための体制の整備及び運用についての意見
四 機構の役員の職務の遂行に関し、不正の行為又は法令等に違反する重大な事実があったときは、その事実
五 監査のため必要な調査ができなかったときは、その旨及びその理由
六 監査報告を作成した日
(監事の調査の対象となる書類)
第3条 機構に係る通則法第19条第6項第2号に規定する主務省令で定める書類は、次に掲げる法令の規定に基づき国土交通大臣に提出する書類とする。
一 独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構法(以下「法」という。)
二 日本国有鉄道清算事業団の債務等の処理に関する法律(平成10年法律第136号。以下「債務等処理法」という。)
三 地域公共交通の活性化及び再生に関する法律(平成19年法律第59号)
四 独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構法施行令(以下「令」という。)
(業務方法書の記載事項)
第4条 機構に係る通則法第28条第2項の主務省令で定める事項は、次のとおりとする。
一 法第13条第1項第1号に規定する鉄道施設の建設に関する事項
二 法第13条第1項第2号に規定する調査に関する事項
三 法第13条第1項第3号に規定する鉄道施設の貸付け又は譲渡に関する事項
四 法第13条第1項第4号に規定する災害復旧工事に関する事項
五 法第13条第1項第5号に規定する鉄道施設又は軌道施設の建設及び大改良に関する事項
六 法第13条第1項第6号に規定する鉄道施設又は軌道施設の貸付け又は譲渡に関する事項
七 法第13条第1項第7号に規定する船舶の建造、使用及び譲渡に関する事項
八 法第13条第1項第8号に規定する技術的援助に関する事項
九 法第13条第1項第9号に規定する地域公共交通の活性化及び再生に関する法律第29条の2第1項に規定する業務に関する事項
十 法第13条第2項第1号から第3号までに規定する補助金等の交付に関する事項
十一 法第13条第3項に規定する海外社会資本事業への我が国事業者の参入の促進に関する法律(平成30年法律第40号)第4条第1項に規定する業務に関する事項
十二 法第13条第4項第1号に規定する施設の建設及び管理に関する事項
十三 法第13条第4項第2号に規定する工事並びに調査、測量、設計、試験及び研究に関する事項
十四 法第15条第1項に規定する業務の委託に関する事項
十五 業務の委託に関する基準
十六 競争入札その他契約に関する事項
十七 その他業務の執行に関して必要な事項
(中期計画の認可申請等)
第5条 機構は、通則法第30条第1項の規定により中期計画の認可を受けようとするときは、当該中期計画を記載した申請書を、中期計画の最初の事業年度開始の日の30日前までに(機構の成立後最初の中期計画については、機構の成立後遅滞なく)、国土交通大臣に提出しなければならない。
2 機構は、通則法第30条第1項後段の規定により中期計画の変更の認可を受けようとするときは、変更しようとする事項及びその理由を記載した申請書を国土交通大臣に提出しなければならない。
(中期計画の記載事項)
第6条 機構に係る通則法第30条第2項第8号に規定する主務省令で定める業務運営に関する事項は、次に掲げるものとする。ただし、機構の成立後最初の中期計画に係る当該事項については、第1号、第2号及び第4号に掲げるものとする。
一 施設及び設備に関する計画
二 人事に関する計画
三 法第18条第1項に規定する積立金の使途
四 その他当該中期目標を達成するために必要な事項
(年度計画の記載事項等)
第7条 機構に係る通則法第31条第1項の年度計画には、中期計画に定めた事項に関し、当該事業年度において実施すべき事項を記載しなければならない。
2 機構は、通則法第31条第1項後段の規定により年度計画の変更をしたときは、変更した事項及びその理由を記載した届出書を国土交通大臣に提出しなければならない。
(業務実績等報告書)
第7条の2 機構に係る通則法第32条第2項の報告書には、当該報告書が次の表の上欄に掲げる報告書のいずれに該当するかに応じ、同表の中欄に掲げる項目ごとに同表の下欄に掲げる事項を記載しなければならない。
事業年度における業務の実績及び当該実績について自ら評価を行った結果を明らかにした報告書 | 当該事業年度に係る年度計画に定めた項目 |
一 当該事業年度における業務の実績(当該項目が通則法第29条第2項第2号に掲げる事項に係るものである場合にあっては次のイからニまでに掲げる事項を明らかにしたものに、同項第3号から第5号までに掲げる事項に係るものである場合にあっては次のイからハまでに掲げる事項を明らかにしたものに限る。)
イ 中期計画及び年度計画の実施状況
ロ 当該事業年度における業務運営の状況
ハ 当該項目に係る指標及び当該事業年度の属する中期目標の期間における当該事業年度以前の毎年度の当該指標の数値(当該項目に係る指標が設定されている場合に限る。)
ニ 当該事業年度の属する中期目標の期間における当該事業年度以前の毎年度の当該項目に係る財務情報及び人員に関する情報
二 次のイからハまでに掲げる事項を明らかにした前号に掲げる業務の実績についての評価の結果(当該項目が通則法第29条第2項第2号から第5号までに掲げる事項に係るものである場合に限る。)
イ 評定及び当該評定を付した理由
ロ 業務運営上の課題が検出された場合には、当該課題及び当該課題に対する改善方策
ハ 過去の報告書に記載された改善方策のうちその実施が完了した旨の記載がないものがある場合には、その実施状況
|
中期目標の期間の終了時に見込まれる中期目標の期間における業務の実績及び当該実績について自ら評価を行った結果を明らかにした報告書 | 中期計画に定めた項目 |
一 中期目標の期間の終了時に見込まれる中期目標の期間における業務の実績(当該項目が通則法第29条第2項第2号に掲げる事項に係るものである場合にあっては次のイからニまでに掲げる事項を明らかにしたものに、同項第3号から第5号までに掲げる事項に係るものである場合にあっては次のイからハまでに掲げる事項を明らかにしたものに限る。)
イ 中期目標及び中期計画の実施状況
ロ 当該期間における業務運営の状況
ハ 当該項目に係る指標及び当該期間における毎年度の当該指標の数値(当該項目に係る指標が設定されている場合に限る。)
ニ 当該期間における毎年度の当該項目に係る財務情報及び人員に関する情報
二 次のイからハまでに掲げる事項を明らかにした前号に掲げる業務の実績についての評価の結果(当該項目が通則法第29条第2項第2号から第5号までに掲げる事項に係るものである場合に限る。)
イ 評定及び当該評定を付した理由
ロ 業務運営上の課題が検出された場合には、当該課題及び当該課題に対する改善方策
ハ 過去の報告書に記載された改善方策のうちその実施が完了した旨の記載がないものがある場合には、その実施状況
|
中期目標の期間における業務の実績及び当該実績について自ら評価を行った結果を明らかにした報告書 | 中期計画に定めた項目 |
一 中期目標の期間における業務の実績(当該項目が通則法第29条第2項第2号に掲げる事項に係るものである場合にあっては次のイからニまでに掲げる事項を明らかにしたものに、同項第3号から第5号までに掲げる事項に係るものである場合にあっては次のイからハまでに掲げる事項を明らかにしたものに限る。)
イ 中期目標及び中期計画の実施状況
ロ 当該期間における業務運営の状況
ハ 当該項目に係る指標及び当該期間における毎年度の当該指標の数値(当該項目に係る指標が設定されている場合に限る。)
ニ 当該期間における毎年度の当該項目に係る財務情報及び人員に関する情報
二 次のイからハまでに掲げる事項を明らかにした前号に掲げる業務の実績についての評価の結果(当該項目が通則法第29条第2項第2号から第5号までに掲げる事項に係るものである場合に限る。)
イ 評定及び当該評定を付した理由
ロ 業務運営上の課題が検出された場合には、当該課題及び当該課題に対する改善方策
ハ 過去の報告書に記載された改善方策のうちその実施が完了した旨の記載がないものがある場合には、その実施状況
|
2 機構は、前項に規定する報告書を国土交通大臣に提出したときは、速やかに、当該報告書をインターネットの利用その他の適切な方法により公表するものとする。
(会計の原則)
第8条 機構の会計については、この省令の定めるところによるものとし、この省令に定めのないものについては、一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に従うものとする。
2 金融庁組織令(平成10年政令第392号)第24条第1項に規定する企業会計審議会により公表された企業会計の基準は、前項に規定する一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に該当するものとする。
3 平成11年4月27日の中央省庁等改革推進本部決定に基づき行われた独立行政法人の会計に関する研究の成果として公表された基準(以下「独立行政法人会計基準」という。)は、この省令の規定に準ずるものとして、第1項に規定する一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に優先して適用されるものとする。
(勘定区分等)
第9条 機構は、次に掲げる業務ごとに経理を区分し、それぞれ勘定を設けて経理するものとする。
一 法第17条第1項第1号に掲げる業務
二 法第17条第1項第2号に掲げる業務
三 法第17条第1項第3号に掲げる業務
四 法第17条第1項第4号に掲げる業務
2 前項第1号に掲げる業務に係る勘定(以下「建設勘定」という。)は、内訳として、次に掲げる業務に係る各経理単位に区分するものとする。
一 法第13条第1項第1号及び第3号に掲げる業務並びにこれらに附帯する業務(これらの業務のうち次に掲げる繰入金の繰入れ又は交付金の交付を受けて建設される鉄道施設に係るものに限る。)
イ 法第17条第3項の規定により同項第1号に掲げる事業に要する費用の一部に充てるため建設勘定に繰り入れられた繰入金
ロ 法附則第14条の規定による廃止前の運輸施設整備事業団法(平成9年法律第83号。以下「旧事業団法」という。)第20条第1項第1号の交付金
ハ 新幹線鉄道に係る鉄道施設の譲渡等に関する法律(平成3年法律第45号)附則第2条の規定による廃止前の新幹線鉄道保有機構法(昭和61年法律第89号)附則第13条第1項の交付金
ニ 旧事業団法附則第15条の規定による廃止前の鉄道整備基金法(平成3年法律第46号。以下「旧基金法」という。)第20条第1項第1号の交付金
二 法第13条第1項第5号及び第6号に掲げる業務並びにこれらに附帯する業務(これらの業務のうち旅客鉄道株式会社及び日本貨物鉄道株式会社に関する法律(昭和61年法律第88号)第1条第1項に規定する旅客会社(以下「旅客会社」という。)及び日本貨物鉄道株式会社(以下「貨物会社」という。)以外の鉄道事業者又は軌道経営者の鉄道又は軌道に係るもの(旅客鉄道株式会社及び日本貨物鉄道株式会社に関する法律の一部を改正する法律の施行に伴う経過措置を定める政令(平成13年政令第345号)第1条に規定する鉄道施設に係るものを除く。)に限る。)
三 前2号に掲げる業務以外の業務
3 機構は、第1項の規定により区分して経理する場合において、経理すべき事項が当該区分に係る勘定以外の勘定によって経理すべき事項と共通の事項であるため、当該勘定に係る部分を区分して経理することが困難なときは、当該事項については、国土交通大臣の承認を受けて定める基準に従って、事業年度の期間中一括して経理し、当該事業年度の末日現在において各勘定に配分することにより経理することができる。
4 第1項各号に掲げる業務に係る勘定相互間における資金の融通(短期のものに限る。)は、融通をする勘定からその融通を受ける勘定への貸付けとして整理するものとする。
(新幹線資産見返負債)
第10条 建設勘定においては、全国新幹線鉄道整備法(昭和45年法律第71号)第6条第1項に規定する営業主体に貸し付けている新幹線鉄道に係る鉄道施設(以下「新幹線鉄道施設」という。)に係る会計処理のため、貸借対照表の負債の部に新幹線資産見返負債の勘定科目を設けて計算するものとする。この場合において、新幹線資産見返負債は、新幹線鉄道施設に係る資産の減価償却費の額の一部を新幹線資産見返負債戻入として損益計算書の収益に計上するものとする。
2 前項の計算は、第1号及び第2号に掲げる額の合計額から第3号及び第4号に掲げる額の合計額を減じて得た額を新幹線資産見返負債として貸借対照表の負債の部に計上するものとする。
一 全国新幹線鉄道整備法施行令(昭和45年政令第272号)第7条第2項第1号に掲げる額のうち損益計算書の収益に計上される額
二 機構の新幹線鉄道に係る業務に係る資産見返交付金戻入、資産見返補助金戻入、資産見返負担金戻入及び新幹線資産見返負債戻入の合計額
三 全国新幹線鉄道整備法施行令第7条第2項第2号に掲げる額のうち損益計算書の費用に計上される額
四 新幹線鉄道施設に係る減価償却費の額及び新幹線鉄道の建設に関する事業により機構が取得した資産の処分に伴う損失の額の合計額
(未収貸付料予定額等)
第11条 建設勘定において、令第7条第1項第1号の額のうち元金の償還に充てるべき金額に相当する額及び同項第2号による額の合計額が減価償却費の額に不足する場合は、当該不足額に相当する額については、貸借対照表の資産の部に未収貸付料予定額の勘定科目を設けて、同科目に計上するものとする。
2 前項の規定による合計額が同項の規定による減価償却費の額を超える場合は、同項の規定による未収貸付料予定額について、その残額がなくなるまで当該超過額に相当する額を減額するものとする。この場合において、当該超過額から未収貸付料予定額を控除してなお残余があるときは、その残余の額については、貸借対照表の負債の部に譲渡調整引当金の勘定科目を設けて、同科目に計上するものとする。
3 第1項に規定する未収貸付料予定額がなくなった場合は、前項の規定による超過額に相当する額については、貸借対照表の負債の部に譲渡調整引当金の勘定科目を設けて、同科目に計上するものとする。第1項に規定する未収貸付料予定額がない場合についても、同様とする。
(退職給付引当金見返)
第11条の2 建設勘定においては、退職給付引当金に係る会計処理のため、貸借対照表の資産の部に退職給付引当金見返の勘定科目を設けて計算するものとする。
2 前項の計算は、毎事業年度、当該事業年度の前事業年度末における退職給付引当金見返の額に第1号及び第2号に掲げる額の合計額を加えた額を退職給付引当金見返として貸借対照表の資産の部に計上するものとする。
一 当該事業年度末における退職給付引当金の額から当該事業年度の前事業年度末における退職給付引当金の額を減じて得た額
二 当該事業年度において支給された退職給付の額から当該事業年度における退職給付費用として配賦された額を減じて得た額
(積立金の記載)
第11条の3 第9条第1項第4号に掲げる業務に係る勘定において、法第18条第2項の規定による積立金を貸借対照表の資本の部に計上する場合には、通則法第44条第1項の規定による積立金と区分して計上するものとする。
(収益の獲得が予定されない償却資産)
第12条 国土交通大臣は、機構が業務のため取得しようとしている償却資産についてその減価に対応すべき収益の獲得が予定されないと認められる場合には、その取得までの間に限り、当該償却資産を指定することができる。
2 前項の指定を受けた資産の減価償却については、減価償却費は計上せず、資産の減価額と同額を資本剰余金に対する控除として計上するものとする。
(対応する収益の獲得が予定されない資産除去債務に係る除去費用等)
第12条の2 国土交通大臣は、機構が業務のため保有し又は取得しようとしている有形固定資産に係る資産除去債務に対応する除去費用に係る費用配分額及び時の経過による資産除去債務の調整額(以下この条において「除去費用等」という。)についてその除去費用等に対応すべき収益の獲得が予定されていないと認められる場合には、当該除去費用等を指定することができる。
(譲渡差額を損益計算上の損益に計上しない譲渡取引)
第12条の3 国土交通大臣は、機構が通則法第46条の2第2項の規定に基づいて行う不要財産の譲渡取引についてその譲渡差額を損益計算上の損益に計上しないことが必要と認められる場合には、当該譲渡取引を指定することができる。
(財務諸表)
第13条 機構に係る通則法第38条第1項に規定する主務省令で定める書類は、独立行政法人会計基準に掲げるキャッシュ・フロー計算書及び行政サービス実施コスト計算書とする。
(事業報告書の作成)
第13条の2 機構に係る通則法第38条第2項の規定により主務省令で定める事項については、この条の定めるところによる。
2 事業報告書は、次に掲げる事項を記載しなければならない。
一 機構に関する基礎的な情報
イ 目的、業務内容、沿革、設立に係る根拠法、主務大臣、組織図その他の機構の概要
ロ 事務所(従たる事務所を含む。)の所在地
ハ 資本金の額及び出資者ごとの出資額(前事業年度末からのそれぞれの増減を含む。)
ニ 役員の氏名、役職、任期、担当及び経歴
ホ 常勤職員の数(前事業年度末からの増減を含む。)及び平均年齢並びに機構への出向者の数
二 財務諸表の要約
三 財務情報
イ 財務諸表に記載された事項の概要
ロ 重要な施設等の整備等の状況
ハ 予算及び決算の概要
ニ 経費の削減及び効率化に関する目標並びにその達成状況
四 事業に関する説明
イ 財源の内訳
ロ 財務情報及び業務の実績に基づく説明
3 事業報告書には、通則法第31条第1項の年度計画に記載されたセグメント(機構を構成する一定の単位をいう。)ごとの予算に関する見積り及び当該予算の執行実績を明らかにした資料を添付するものとする。
(財務諸表の閲覧期間)
第14条 機構に係る通則法第38条第3項に規定する主務省令で定める期間は、5年とする。
(通則法第38条第4項の主務省令で定める書類)
第14条の2 機構に係る通則法第38条第4項の主務省令で定める書類は、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結キャッシュ・フロー計算書、連結剰余金計算書及び連結附属明細書とする。
(会計監査報告の作成)
第14条の3 通則法第39条第1項後段の規定により主務省令で定める事項については、この条の定めるところによる。
2 会計監査人は、その職務を適切に遂行するため、次に掲げる者との意思疎通を図り、情報の収集及び監査の環境の整備に努めなければならない。ただし、会計監査人が公正不偏の態度及び独立の立場を保持することができなくなるおそれのある関係の創設及び維持を認めるものと解してはならない。
一 機構の役員及び職員
二 機構の子法人の取締役、会計参与、執行役、業務を執行する社員、会社法第598条第1項の職務を行うべき者その他これらの者に相当する者及び使用人
三 その他会計監査人が適切に職務を遂行するに当たり意思疎通を図るべき者
3 会計監査人は、通則法第38条第1項に規定する財務諸表並びに同条第2項に規定する事業報告書及び決算報告書を受領したときは、次に掲げる事項を内容とする会計監査報告を作成しなければならない。
一 会計監査人の監査の方法及びその内容
二 財務諸表(利益の処分又は損失の処理に関する書類を除く。以下この号及び次項において同じ。)が機構の財政状態、運営状況、キャッシュ・フローの状況等を全ての重要な点において適正に表示しているかどうかについての意見があるときは、次のイからハまでに掲げる意見の区分に応じ、当該イからハまでに定める事項
イ 無限定適正意見 監査の対象となった財務諸表が独立行政法人会計基準その他の一般に公正妥当と認められる会計の慣行に準拠して、機構の財政状態、運営状況、キャッシュ・フローの状況等を全ての重要な点において適正に表示していると認められる旨
ロ 除外事項を付した限定付適正意見 監査の対象となった財務諸表が除外事項を除き独立行政法人会計基準その他の一般に公正妥当と認められる会計の慣行に準拠して、機構の財政状態、運営状況、キャッシュ・フローの状況等を全ての重要な点において適正に表示していると認められる旨及び除外事項
ハ 不適正意見 監査の対象となった財務諸表が不適正である旨及びその理由
三 前号の意見がないときは、その旨及びその理由
四 追記情報
五 前各号に掲げるもののほか、利益の処分又は損失の処理に関する書類、事業報告書(会計に関する部分に限る。)及び決算報告書に関して必要な報告
六 会計監査報告を作成した日
4 前項第4号に規定する「追記情報」とは、次に掲げる事項その他の事項のうち、会計監査人の判断に関して説明を付す必要がある事項又は財務諸表の内容のうち強調する必要がある事項とする。
一 正当な理由による会計方針の変更
二 重要な偶発事象
三 重要な後発事象
(短期借入金の認可の申請)
第15条 機構は、通則法第45条第1項ただし書の規定により短期借入金の借入れの認可を受けようとするとき、又は同条第2項ただし書の規定により短期借入金の借換えの認可を受けようとするときは、次に掲げる事項を記載した申請書を国土交通大臣に提出しなければならない。
一 借入れを必要とする理由
二 借入金の額
三 借入先
四 借入金の利率
五 借入金の償還の方法及び期限
六 利息の支払の方法及び期限
七 その他必要な事項
(通則法第48条に規定する主務省令で定める重要な財産)
第16条 機構に係る通則法第48条に規定する主務省令で定める重要な財産は、次に掲げるものとする。
一 法第17条第1項第1号に掲げる業務については、鉄道施設又は軌道施設の建設又は大改良に伴い譲渡し、又は交換する不動産以外の財産であって、その価額が3000万円以上のもの
二 法第17条第1項第2号から第4号までに掲げる業務については、土地及び建物並びに特許権及び実用新案権
(重要な財産の処分等の認可の申請)
第17条 機構は、通則法第48条の規定により重要な財産を譲渡し、又は担保に供すること(以下「処分等」という。)について認可を受けようとするときは、次に掲げる事項を記載した申請書を国土交通大臣に提出しなければならない。
一 処分等に係る財産の内容及び評価額
二 処分等の条件
三 処分等の方法
四 機構の業務運営上支障がない旨及びその理由
(内部組織)
第17条の2 機構に係る通則法第50条の6第1号に規定する離職前5年間に在職していた当該中期目標管理法人の内部組織として主務省令で定めるものは、現に存する理事長の直近下位の内部組織として国土交通大臣が定めるもの(次項において「現内部組織」という。)であって再就職者(離職後2年を経過した者を除く。同項において同じ。)が離職前5年間に在職していたものとする。
2 直近7年間に存し、又は存していた理事長の直近下位の内部組織(独立行政法人通則法の一部を改正する法律(平成26年法律第66号)の施行の日以後のものに限る。)として国土交通大臣が定めるものであって再就職者が離職前5年間に在職していたものが行っていた業務を現内部組織(当該内部組織が現内部組織である場合にあっては他の現内部組織)が行っている場合における前項の規定の適用については、当該再就職者が離職前5年間に当該現内部組織に在職していたものとみなす。
(管理又は監督の地位)
第18条 機構に係る通則法第50条の6第2号に規定する管理又は監督の地位として主務省令で定めるものは、職員の退職管理に関する政令(平成20年政令第389号)第27条第6号に規定する職員が就いている官職に相当するものとして国土交通大臣が定めるものとする。
(国土交通省令で定める規格)
第19条 法第13条第1項第5号の国土交通省令で定める規格は、次に掲げる要件を満たすこととする。ただし、都市鉄道等利便増進法(平成17年法律第41号)第2条第6号に規定する都市鉄道利便増進事業として同条第3号に規定する都市鉄道施設又は同条第4号に規定する駅施設の建設又は改良を行う場合は、この限りでない。
一 主たる区間を列車又は車両が45キロメートル毎時以上の速度で走行できること。
二 旅客会社及び貨物会社以外の鉄道事業者の鉄道又は軌道については、4両以上の車両を連結して運行できること。
(国土交通省令で定める速度)
第20条 令第3条第3号の国土交通省令で定める速度は、最高速度130キロメートル毎時とする。
2 令第3条第4号の国土交通省令で定める速度は、最高速度130キロメートル毎時とする。
(貸付料等の認可)
第21条 機構は、法第14条第1項前段の規定による認可を受けようとするときは、次に掲げる事項を記載した書類を国土交通大臣に提出しなければならない。
一 当該鉄道施設又は軌道施設に係る鉄道事業者の氏名又は名称及び住所
二 当該鉄道施設又は軌道施設に係る鉄道又は軌道の線名及び区間
三 貸付予定期日又は譲渡予定期日
四 貸付料の額又は譲渡価額
五 貸付料又は譲渡の対価の収受方法
六 貸付料の額又は譲渡価額の算出の基礎
2 機構は、法第14条第1項後段の規定による変更の認可を受けようとするときは、当該変更の理由及び内容を明らかにした書類を国土交通大臣に提出しなければならない。
(積立金の処分に係る申請の添付書類)
第22条 令第13条第3項に規定する添付書類は、次に掲げるものとする。
一 令第13条第1項の期間最後の事業年度(以下「期間最後の事業年度」という。)の事業年度末の貸借対照表
二 期間最後の事業年度の損益計算書
三 期間最後の事業年度の事業年度末の利益の処分に関する書類
四 承認を受けようとする金額の計算の基礎を明らかにした書類
(長期借入金の認可の申請)
第23条 機構は、法第19条第1項の規定により長期借入金の認可を受けようとするときは、次に掲げる事項を記載した申請書を国土交通大臣に提出しなければならない。
一 借入れを必要とする理由
二 借入金の額
三 借入先
四 借入金の利率
五 借入金の償還の方法及び期限
六 利息の支払の方法及び期限
七 その他必要な事項
(償還計画の認可の申請)
第24条 機構は、法第21条の規定による認可を受けようとするときは、通則法第31条第1項前段の規定により年度計画を届け出た後、遅滞なく、次に掲げる事項を記載した償還計画を国土交通大臣に提出しなければならない。ただし、償還計画の変更の認可を受けようとするときは、その都度提出しなければならない。
一 長期借入金(第3号に掲げるものを除く。)の総額並びに当該事業年度における借入見込額及びその借入先
二 鉄道建設・運輸施設整備支援機構債券の総額並びに当該事業年度における発行見込額及び発行の方法
三 次に掲げる債務の額
イ 旧事業団法附則第7条第1項の規定により同項の規定による解散前の鉄道整備基金(以下「基金」という。)から法附則第3条第1項の規定による解散前の運輸施設整備事業団(以下「事業団」という。)が承継し、さらに、法附則第3条第1項の規定により機構が承継した債務(以下「承継債務」という。)のうち旧基金法附則第4条第5項に規定する日本国有鉄道の長期借入金に係るもの
ロ 承継債務のうち新幹線鉄道に係る鉄道施設の譲渡等に関する法律第5条第1項の規定による解散前の新幹線鉄道保有機構の長期借入金に係るもの
ハ 承継債務のうち新幹線鉄道保有機構債券に係るもの
ニ 承継債務のうち基金の長期借入金に係るもの
ホ 承継債務のうち鉄道整備基金債券に係るもの
ヘ 承継債務のうち事業団の長期借入金に係るもの
ト 承継債務のうち運輸施設整備事業団債券に係るもの
四 法附則第3条第11項の規定により繰り入れるべき金額
五 前4号に掲げる債務の償還の方法及び期限
六 その他必要な事項
(立入検査の証明書)
第25条 法第24条第2項の立入検査をする職員の身分を示す証明書は、別記様式によるものとする。
(不動産登記規則の準用)
第26条 不動産登記規則(平成17年法務省令第18号)第43条第1項第4号(同規則第51条第8項、第65条第9項、第68条第10項及び第70条第7項において準用する場合を含む。)、第63条の2第1項及び第3項、第64条第1項第1号及び第4号並びに第182条第2項(これらの規定を船舶登記規則(平成17年法務省令第27号)第49条において準用する場合を含む。)の規定については、機構を国の行政機関とみなして、これらの規定を準用する。
(電気事故の報告)
第27条 機構は、鉄道施設又は軌道施設(法第17条第1項第1号に掲げる業務に係るものに限り、法第13条第1項第3号又は第6号の規定により貸し付けたものを除く。)に係る電気事故が発生したときは、国土交通大臣に報告しなければならない。
附則
(施行期日)
第1条 この省令は、公布の日から施行する。
(業務の特例に関する経過措置)
第2条 法附則第11条第1項、第3項及び第5項の規定によりこれらの規定に規定する業務が行われる場合には、第4条各号に掲げる事項に加え、次に掲げる事項を業務方法書に記載するものとする。
一 法附則第11条第1項第1号に規定する助成金の交付に関する事項
二 法附則第11条第1項第2号に規定する船舶の使用及び譲渡に関する事項
三 法附則第11条第1項第3号に規定する資金の貸付けに関する事項
四 法附則第11条第1項第4号に規定する資金の貸付けに関する事項
五 法附則第11条第1項第5号に規定する資金の貸付けに関する事項
六 法附則第11条第3項に規定する権利及び義務の承継に伴い必要となる業務に関する事項
七 法附則第11条第5項に規定する協定、貸付契約及び保証契約に係る事業団の業務に関する事項
2 法附則第11条第1項、第3項及び第5項の規定によりこれらの規定に規定する業務が行われる場合には、第9条第1項第1号中「法第17条第1項第1号に掲げる業務」とあるのは「法第17条第1項第1号に掲げる業務並びに法附則第11条第1項第1号に掲げる業務及びこれに附帯する業務」と、同項第2号中「法第17条第1項第2号に掲げる業務」とあるのは「法第17条第1項第2号に掲げる業務、法附則第11条第1項第2号に掲げる業務及びこれに附帯する業務並びに同条第5項に規定する業務のうち貸付契約及び保証契約に係る業務」と、同項第3号中「法第17条第1項第3号に掲げる業務」とあるのは「法第17条第1項第3号に掲げる業務並びに法附則第11条第1項第3号に掲げる業務及びこれに附帯する業務」と、同項第4号中「法第17条第1項第4号に掲げる業務」とあるのは「法第17条第1項第4号に掲げる業務、法附則第11条第1項第4号及び第5号に掲げる業務並びにこれらに附帯する業務、同条第3項に規定する業務並びに同条第5項に規定する業務のうち協定に係る業務」と、同条第2項第1号中「限る。)」とあるのは「限る。)並びに法附則第11条第1項第1号に掲げる業務及びこれに附帯する業務」とする。
3 前項の規定により読み替えて適用される第9条第1項第3号に掲げる業務に係る勘定は、内訳として、次に掲げる業務に係る各経理単位に区分するものとする。
一 法第17条第1項第3号に掲げる業務
二 法附則第11条第1項第3号に掲げる業務及びこれに附帯する業務
4 第2項の規定により読み替えて適用される第9条第1項第4号に掲げる業務に係る勘定は、内訳として、次に掲げる業務に係る各経理単位に区分するものとする。この場合において、第1号から第3号までに掲げる業務に関する管理費は、第4号に掲げる業務に係る経理単位において経理するものとする。
一 法第17条第1項第4号に掲げる業務、法附則第11条第1項第5号に掲げる業務及びこれに附帯する業務並びに同条第5項に規定する業務のうち協定に係る業務
二 法附則第11条第1項第4号に掲げる業務
三 法附則第11条第3項の業務のうち法第17条第4項第3号に規定する特定債務の償還等に係るもの(法附則第3条第11項の規定による繰入れを含む。)
四 法附則第11条第3項の業務のうち前号に掲げる業務以外のもの
5 法附則第11条第4項の規定により機構が行う同項に規定する事業については、附則第8条の規定による廃止前の日本鉄道建設公団法施行規則(昭和39年運輸省令第26号。以下「旧公団法施行規則」という。)第5条及び第5条の2の規定は、この省令の施行後も、なおその効力を有する。この場合において、旧公団法施行規則第5条中「法」とあるのは「独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構法(平成14年法律第180号)附則第11条第4項の規定によりなおその効力を有するものとされる日本鉄道建設公団法(昭和39年法律第3号。以下「旧公団法」という。)」と、「鉄道事業者又は軌道経営者」とあるのは「鉄道事業者」と、同条第6号中「貸付け、譲渡又は引渡し」とあるのは「貸付け又は譲渡」と、旧公団法施行規則第5条の2中「法」とあるのは「旧公団法」と、「公団」とあるのは「独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構」と、「鉄道施設又は軌道施設」とあるのは「鉄道施設」と、同条第1号中「鉄道事業者又は軌道経営者」とあるのは「鉄道事業者」とする。
6 法附則第11条第5項の規定により機構が行う業務については、附則第8条の規定による廃止前の運輸施設整備事業団法施行規則(平成9年運輸省令第55号。以下「旧事業団法施行規則」という。)第5条から第7条までの規定は、この省令の施行後も、なおその効力を有する。この場合において、旧事業団法施行規則第5条中「法第20条第1項第8号ロ」とあるのは「独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構法(平成14年法律第180号)附則第11条第4項の規定によりなおその効力を有するものとされる運輸施設整備事業団法(平成9年法律第83号。以下「旧事業団法」という。)第20条第1項第8号ロ」と、旧事業団法施行規則第6条中「法第20条第1項第9号ハ」とあるのは「旧事業団法第20条第1項第9号ハ」と、旧事業団法施行規則第7条中「法第20条第7項第4号」とあるのは「旧事業団法第20条第7項第4号」と、同条第1号中「法第20条第7項第1号」とあるのは「旧事業団法第20条第7項第1号」と、同条第2号中「運輸施設整備事業団(以下「事業団」という。)」とあるのは「独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構法附則第3条第1項の規定による解散前の運輸施設整備事業団」と、同条第3号及び第4号中「法第20条第7項第2号」とあるのは「旧事業団法第20条第7項第2号」とする。
(償却資産の指定の特例)
第3条 機構の成立の際、債務等処理法附則第7条の規定による廃止前の日本国有鉄道清算事業団法(昭和61年法律第90号)附則第9条第2項第1号に規定する鉄道施設に係る資産(同項の規定により債務等処理法附則第2条の規定による解散前の日本国有鉄道清算事業団(附則第7条第2項において「旧日本国有鉄道清算事業団」という。)へ承継した債務に係る資産のうち機構が承継したものを除く。)は、第12条第1項の指定を受けたものをみなす。
(特例業務勘定繰入金見返負債)
第4条 建設勘定において、債務等処理法附則第6条第1項の規定により平成23事業年度において債務等処理法第27条第1項に規定する特例業務勘定(以下この条において単に「特例業務勘定」という。)から繰入金を受け入れた場合には、貸借対照表の負債の部に特例業務勘定繰入金見返負債の勘定科目を設けて、同科目に当該繰入金の額に相当する金額を計上するものとする。
2 前項の繰入金をもって新幹線鉄道に係る鉄道施設の建設に関する事業に係る借入れに係る債務の償還を行ったときは、当該債務の償還額に相当する金額を、特例業務勘定繰入金見返負債に計上した金額から減額し、新幹線資産見返負債として貸借対照表の負債の部に計上するものとする。
3 第1項の繰入金をもって新幹線鉄道に係る鉄道施設の建設に関する事業に係る借入れに係る債務に係る利子の支払を行ったときは、当該利子の支払額に相当する金額を、特例業務勘定繰入金見返負債に計上した金額から減額し、特例業務勘定繰入金見返負債戻入として損益計算書の収益に計上するものとする。
4 日本国有鉄道清算事業団の債務等の処理に関する法律施行規則(平成10年運輸省令第70号)附則第6条の規定により建設勘定から特例業務勘定に繰入れ(債務等処理法附則第6条第1項の規定による繰入金に係る剰余額に係るものに限る。)を行った場合には、当該繰入金の額に相当する金額を、特例業務勘定繰入金見返負債に計上した金額から減額するものとする。
(申請書の記載事項)
第5条 令附則第8条の2の国土交通省令で定める事項は、次のとおりとする。
一 氏名又は名称及び住所
二 借り入れようとする貸付金の額及びその使途
三 当該申請に係る貸付けを受けて行おうとする事業に係る区間及び当該事業の内容
四 当該申請に係る貸付けを受けて行おうとする事業に係る所要資金の額及びその調達方法並びに収支の見込み
五 貸付金の借入れの効果
(事業認定の申請)
第6条 東京地下鉄株式会社が法附則第12条第1項の認定を受けようとする場合は、次に掲げる事項を記載した事業認定申請書を国土交通大臣に提出しなければならない。
一 氏名又は名称及び住所
二 受けようとする助成の種類及びその内容
三 当該申請に係る事業に係る区間及び当該事業の内容
四 当該申請に係る鉄道事業法(昭和61年法律第92号)第8条第1項、第9条第1項又は第12条第1項の規定による認可の有無
五 当該申請に係る事業に係る所要資金の額及びその調達方法並びに収支の見込み
六 申請の理由
(公団又は事業団がした行為等に関する経過措置)
第7条 法の施行の日前に次の表の第1欄に掲げる法令の規定により法附則第2条第1項の規定による解散前の日本鉄道建設公団(以下「公団」という。)又は事業団が同表の第2欄に掲げる者に対してした届出、申請又は通知は、それぞれ、同表の第3欄に掲げる法令の規定により機構が同表第2欄に掲げる者に対してした届出、申請又は通知とみなす。
第1欄 | 第2欄 | 第3欄 |
文化財保護法の一部を改正する法律(平成16年法律第61号)による改正前の文化財保護法(昭和25年法律第214号)第57条の3第1項 | 文化庁長官 | 文化財保護法第94条第1項 |
高圧ガス保安法(昭和26年法律第204号)第5条第2項 | 都道府県知事 | 高圧ガス保安法第5条第2項 |
土地区画整理法(昭和29年法律第119号)第76条第1項 | 都道府県知事 | 土地区画整理法第76条第1項 |
下水道法(昭和33年法律第79号)第12条の3第1項 | 公共下水道管理者 | 下水道法第12条の3第1項 |
河川法(昭和39年法律第167号)第24条(同法第100条において準用する場合を含む。) | 河川管理者 | 河川法第24条 |
河川法第26条第1項 | 河川管理者 | 河川法第26条第1項 |
河川法第55条第1項 | 河川管理者 | 河川法第55条第1項 |
電気事業法(昭和39年法律第170号)第42条第1項 | 経済産業大臣 | 電気事業法第42条第1項 |
電気事業法第43条第3項 | 経済産業大臣 | 電気事業法第43条第3項 |
電気事業法第48条第1項 | 経済産業大臣 | 電気事業法第48条第1項 |
労働安全衛生法(昭和47年法律第57号)第88条第1項 | 労働基準監督署長 | 労働安全衛生法第88条第1項 |
令附則第16条の規定による廃止前の日本鉄道建設公団法施行令(昭和39年政令第23号。以下「旧公団法施行令」という。)第10条第1項において準用する建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律(平成12年法律第104号)第11条 | 都道府県知事 | 令第28条第1項において準用する建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律第11条 |
2 法の施行の日前に次の表の上欄に掲げる法令の規定により公団がした行為若しくは占用(日本国有鉄道清算事業団の債務等の処理に関する法律等の一部を改正する法律の施行に伴う関係政令の整備に関する政令(平成23年政令第220号)第1条の規定による改正前の日本国有鉄道清算事業団の債務等の処理に関する法律施行令(平成10年政令第335号)附則第3条の規定により公団に係る行為又は占用とみなされた旧日本国有鉄道清算事業団に係る行為又は占用を含む。)又は事業団がした行為若しくは占用は、それぞれ、同表の下欄に掲げる法令の規定により機構がした行為又は占用とみなす。
港湾法(昭和25年法律第218号)第37条第1項の規定により港湾管理者がした許可に基づく行為 | 港湾法第37条第1項の規定により港湾管理者がした許可に基づく行為 |
旧公団法施行令第10条第1項において準用する港湾法第37条第3項において読み替えられた同条第1項の規定により港湾管理者とした協議に基づく行為 | 令第28条第1項において準用する港湾法第37条第3項において読み替えられた同条第1項の規定により港湾管理者とした協議に基づく行為 |
旧公団法施行令第10条第1項において準用する道路法(昭和27年法律第180号)第35条の規定により道路管理者とした協議に基づく占用 | 道路法第32条第1項又は第3項の規定により道路管理者がした許可に基づく占用 |
旧公団法施行令第10条第1項において準用する都市公園法(昭和31年法律第79号)第9条の規定により公園管理者とした協議に基づく占用 | 令第28条第1項において準用する都市公園法第9条の規定により公園管理者とした協議に基づく占用 |
旧公団法施行令第10条第1項において準用する自然公園法及び自然環境保全法の一部を改正する法律(平成21年法律第47号)による改正前の自然公園法(昭和32年法律第161号)第56条第1項の規定により環境大臣とした協議に基づく行為 | 自然公園法第20条第3項の規定により環境大臣がした許可に基づく行為 |
日本国有鉄道清算事業団の債務等の処理に関する法律等の一部を改正する法律の施行に伴う関係政令の整備に関する政令第2条の規定による改正前の令附則第19条の規定による改正前の日本国有鉄道清算事業団の債務等の処理に関する法律施行令第10条の規定により都道府県知事等とした協議に基づく開発行為 | 日本国有鉄道清算事業団の債務等の処理に関する法律施行令第8条の規定により都道府県知事等とした協議に基づく開発行為 |
3 法の施行の日前に次の表の上欄に掲げる法令の規定により同表の下欄に掲げる者が公団又は事業団に対してした許可、承認その他の行為は、それぞれ、同表の上欄に掲げる法令の規定により同表の下欄に掲げる者が機構に対してした許可、承認その他の行為とみなす。
測量法(昭和24年法律第188号)第30条第1項 | 国土地理院の長 |
道路法第24条 | 道路管理者 |
道路法第31条 | 道路管理者 |
土地区画整理法第76条第1項 | 都道府県知事 |
地すべり等防止法(昭和33年法律第30号)第18条第1項 | 都道府県知事 |
下水道法第16条 | 公共下水道管理者 |
河川法第20条 | 河川管理者 |
河川法第55条第1項 | 河川管理者 |
電気事業法第50条の2第3項及び第7項 | 経済産業大臣 |
国立公園集団施設地区等管理規則(昭和28年厚生省令第49号)第4条第1項 | 環境大臣 |
(日本鉄道建設公団法施行規則等の廃止)
第8条 次に掲げる省令は、廃止する。
一 日本鉄道建設公団法施行規則
二 運輸施設整備事業団法施行規則
三 運輸施設整備事業団の財務及び会計に関する省令(平成9年運輸省令第56号)
四 高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律第21条第1項第1号に規定する移動円滑化のための事業を定める省令(平成12年運輸省令第37号)
(船舶原簿等に関する経過措置)
第9条 この省令の施行の際現に事業団が所有する船舶の船舶原簿に登録されている事項及び船舶国籍証書に記載されている事項のうち所有者の氏名又は名称に係る部分については、「運輸施設整備事業団」とあるのは、この省令の施行の日に「独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構」と変更されたものとみなす。
附則 (平成16年3月23日国土交通省令第21号)
(施行期日)
第1条 この省令は、公布の日から施行する。ただし、次条及び附則第3条の規定は、平成16年4月1日から施行する。
附則 (平成16年3月26日国土交通省令第26号)
この省令は、公布の日から施行し、この省令による改正後の独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構に関する省令の規定は、平成15年10月1日から適用する。
附則 (平成17年3月7日国土交通省令第12号)
(施行期日)
第1条 この省令は、公布の日から施行する。
(独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構に関する省令の一部改正に伴う経過措置)
第8条 不動産登記規則附則第15条第4項第1号及び第3号並びに船舶登記規則附則第3条第8項第1号及び第3号の規定については、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構を国の行政機関とみなして、これらの規定を準用する。
附則 (平成17年3月29日国土交通省令第23号)
この省令は、文化財保護法の一部を改正する法律の施行の日(平成17年4月1日)から施行する。
附則 (平成17年7月29日国土交通省令第83号)
この省令は、都市鉄道等利便増進法の施行の日(平成17年8月1日)から施行する。
附則 (平成18年5月17日国土交通省令第65号)
(施行期日)
第1条 この省令は、海上物流の基盤強化のための港湾法等の一部を改正する法律附則第1条第1号に掲げる規定の施行の日から施行する。
(経過措置)
第2条 この省令による改正後の独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構に関する省令第9条第1項及び第3項並びに附則第2条第3項の規定は、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構の平成18年4月1日に始まる事業年度に係る経理から適用する。
附則 (平成22年4月1日国土交通省令第15号)
この省令は、自然公園法及び自然環境保全法の一部を改正する法律の施行の日(平成22年4月1日)から施行する。
附則 (平成22年11月26日国土交通省令第55号)
(施行期日)
第1条 この省令は、独立行政法人通則法の一部を改正する法律の施行の日(平成22年11月27日)から施行する。
附則 (平成23年7月29日国土交通省令第55号)
この省令は、日本国有鉄道清算事業団の債務等の処理に関する法律等の一部を改正する法律の施行の日(平成23年8月1日)から施行する。
附則 (平成27年3月31日国土交通省令第19号)
(施行期日)
第1条 この省令は、独立行政法人通則法の一部を改正する法律(以下「改正法」という。)の施行の日(平成27年4月1日)から施行する。
(中期目標管理法人となる独立行政法人の業務実績等報告書に係る経過措置)
第2条 改正法附則第8条第1項の規定により改正法による改正前の独立行政法人通則法第29条第1項の中期目標が改正法による改正後の独立行政法人通則法第29条第1項の中期目標とみなされる場合におけるこの省令による改正後の次に掲げる省令の規定の適用については、これらの規定中「当該事業年度における業務の実績(当該項目が通則法」とあるのは「当該事業年度における業務の実績(当該項目が独立行政法人通則法の一部を改正する法律(平成26年法律第66号)による改正前の通則法(以下「旧通則法」という。)」と、「第29条第2項第2号に」とあるのは「第29条第2項第3号に」と、「同項第3号から第5号まで」とあるのは「同項第2号、第4号及び第5号」と、「結果(当該項目が通則法」とあるのは「結果(当該項目が旧通則法」と、「期間における業務の実績(当該項目が通則法」とあるのは「期間における業務の実績(当該項目が旧通則法」とする。
一 削除
二 削除
三 略
四 略
五 略
六 独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構に関する省令第7条の2第1項
(事業報告書の作成に係る経過措置)
第4条 この省令による改正後の次に掲げる省令の規定は、改正法の施行の日以後に開始する事業年度に係る事業報告書から適用する。
一 略
二 略
三 略
四 略
五 略
六 略
七 略
八 略
九 略
十 略
十一 独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構に関する省令第13条の2第3項
附則 (平成27年8月25日国土交通省令第64号)
(施行期日)
1 この省令は、地域公共交通の活性化及び再生に関する法律及び独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構法の一部を改正する法律の施行の日(平成27年8月26日)から施行する。
(経過措置)
2 第2条の規定による改正前の独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構に関する省令附則第2条第3項第2号及び第4号に掲げる業務に係る経理単位に係る独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構の権利及び義務は、この省令の施行の日において第2条の規定による改正後の独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構に関する省令(以下この項において「新令」という。)附則第2条第2項の規定により読み替えて適用される新令第9条第3項第1号に掲げる業務に係る経理単位が承継する。
附則 (平成27年9月2日国土交通省令第67号)
この省令は、平成28年4月1日から施行する。
附則 (平成28年11月18日国土交通省令第79号)
この省令は、公布の日から施行する。
附則 (平成30年8月24日国土交通省令第64号)
この省令は、海外社会資本事業への我が国事業者の参入の促進に関する法律の施行の日(平成30年8月31日)から施行する。
別記様式(第25条関係)
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